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タマホームのQUOカード、キユーピーの商品など:2025年11月株主優待ランキング

2025/10/13 11:00

 11月の株主優待株は37銘柄。銘柄は小粒なものが多く、QUOカードなど金券系優待が目立ちます。また、11月はホテル優待が充実しており、普段利用しているホテルもあるかもしれません。計画性を持って選ぶと、旅行の楽しみと投資の楽しみを同時に味わえます。

目次
  1. 11月株主優待 人気ランキング
  2. 11月の株主優待銘柄は37銘柄!
  3. アパホテルのポイント優待などホテル優待も!
  4. 1位:タマホーム(1419)
  5. 2位:キユーピー(2809)
  6. 3位:アステナHD(8095)
  7. 4位:ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)
  8. 5位:アスクル(2678)
  9. 6位:大光(3160)
  10. 7位:note(5243)
  11. 8位:日本ホテル&レジデンシャル投資法人(3472)
  12. 9位:トーセイ(8923)
  13. 10位:ウェザーニューズ(4825)
  14. 「株主優待検索」のやり方
  15. 優待銘柄を検索

11月株主優待 人気ランキング

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
1 1419 タマホーム QUOカード 361,000
2 2809 キユーピー 自社グループ商品 414,500
3 8095 アステナHD 自社商品など 268,500
4 2769 ヴィレッジヴァンガードコーポレーション 買い物券 102,200
5 2678 アスクル 買い物割引券 156,500
6 3160 大光 QUOカードなど 301,000
7 5243 note 自社ポイント 151,300
8 3472 日本ホテル&レジデンシャル投資法人 自社ポイント 81,600
9 8923 トーセイ ホテル優待券 323,000
10 4825 ウェザーニューズ サービス無料利用権 431,500
※1 優待発生金額 =2025年10月9日終値の株価 × 優待獲得最低株数で計算した金額です。

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客さまの人数が2025年10月3日時点で多い順番です。
この記事は銘柄を推奨するものではありません。

売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
*株価は楽天証券HPより10月9日の終値を採用。配当利回りは各企業の、10月9日調査時点の最新の決算短信より算出(小数点第三位以下は四捨五入)しておりますが、市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。

11月の株主優待銘柄は37銘柄!

 2025年11月優待は月末が土日のため、優待権利付き最終日が11月26日(水)、権利落ち日が11月27日(木)、そして権利確定日が11月28日(金)になります。

 11月26日(水)までに優待株を購入し、翌日の11月27日(木)まで持ち越すと優待権利を取得できます。

 今回の11月優待株は37銘柄。ジャム優待が人気だったアヲハタ(2830)が10月30日で上場廃止となり、11月優待株の人気株キユーピーの完全子会社になるなど、優待廃止銘柄もありました。そのため、2024年11月末からの増加数は6銘柄です。

※楽天証券 株主優待検索より

 銘柄は小粒なものが多く、QUOカードなど金券系優待が目立ちます。

 キユーピーの他、食品卸会社の優待も目立つので、人気10位以下の外食系優待株とともに紹介します。

  • 「串カツ田中」などを運営する串カツ田中ホールディングス(3547):11月末に100株以上保有で電子チケットの優待食事券2,000円分。株式の保有数に応じて贈呈数が増加。
  • 乳原料商社でプロテイン原料が急成長中のラクト・ジャパン(3139):11月末に100株を2年以上継続保有で、チーズセットやアイスクリームなど自社選定カタログから3,000円相当の商品1点。株式の保有数に応じて贈呈内容が変更。
  • チルド、冷凍食品に強い食品流通最大手のキユーソー流通システム(9369):11月末に200株(投資金額約51万8,000円)を6カ月以上継続保有で1,000円分のジェフグルメカード。株式の保有数に応じて贈呈数が増加。

アパホテルのポイント優待などホテル優待も!

 11月優待株で特に目を引くのは、2024年11月末からアパホテルなどで使えるポイント優待を新設した国内の不動産投資信託(J-REIT)の日本ホテル&レジデンシャル投資法人(3472)が8位にランクインしたこと。

 詳しい優待内容は後ほど紹介しますが、全国各地に900以上のホテルを展開するアパホテルでも使えるポイント制の優待であるため、利用しやすい点が大きな魅力です。

 同REITは分配金の利回りも5%を超え、投資口価格も上昇傾向にあります。

※分配金利回りは2025年10月9日終値で計算。以下、株価、投資金額、予想配当利回りはすべて2025年10月9日終値で計算しています。

 他にも11月優待には、人気9位の不動産会社トーセイ(8923)や、横浜の山下公園前にある老舗の「ホテルニューグランド」を運営するホテル、ニューグランド(9720)といったホテル優待があります。ホテル、ニューグランドは、11月末に100株以上保有でホテル利用券1,000円分が贈呈されます(3年以上継続保有で2,000円分に増額)。

 ホテル優待は、インバウンド(訪日外国人)需要で国内ホテル事業が急成長中のため、最近増加傾向にあります。ただ、頻繁に旅行する機会のない人にとっては、優待を使わないまま終わってしまうことが多いもの。

 自分にとって利用しやすいホテルが割引対象になっているか、あるいは「このホテルに泊まってみたい」と思うホテルがあるか、など計画性を持って選ぶと、旅行の楽しみと投資の楽しみを同時に味わうことができるかもしれません。

1位:タマホーム(1419)

権利付き最終月:11月[貸借銘柄]
株価:3,610円
配当金:196円(2026年-5月期予想)
配当利回り:5.43%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で2,000円分の株主限定特製QUOカード。株式の保有期間に応じて増加
その他:3年以上継続保有で贈呈数が増加
最新情報は企業HPからご確認ください

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 11月優待株の人気第1位は、低価格の注文住宅を首都圏郊外などに展開するタマホーム

 11月末に100株以上保有で一律に2,000円分の株主限定特製QUOカードが贈呈されます。3年以上継続保有すると4,000円分に増額されます。

 同社は、2025年11月末優待から、優待内容を変更。これまでは11月・5月末の年2回、100株以上保有で一律500円のQUOカードを贈呈していましたが、今後は11月末株主のみを対象とします。

 贈呈されるQUOカードの金額が2,000円分(3年以上継続保有で4,000円分)に倍増される優待拡充を実施します。

 同社は、優待制度もある成長株として株価上昇が続いていましたが、前期2025年5月期は建築費高騰による需要低迷もあり大幅な減収減益に陥りました。

 今期2026年5月期は、価格転嫁や分譲戸建て住宅の販売増加で増収増益予想です。

 成長鈍化の兆しが見えると、いち早く株主配当を大幅に引き上げて株主還元を積極化するなど、株価の維持に努めている点は好感が持てます。

 前期も大幅な減収減益にもかかわらず増配を行い、今期も1円増配の1株当たり196円の配当を予定しており、予想配当利回りは5.43%に達します。

 今回の11月末優待からQUOカード優待の金額を倍増したこともあり、株価は2025年1月安値3,050円を底値に上昇機運でした。

 しかし、9月11日発表の2025年8月の受注速報が2カ月連続でマイナスとなり、株価は3,610円まで下落しました。

 積極的な株主還元で高配当利回りには期待できますが、短期的な受注の落ち込みの回復を待ってからの購入がいいかもしれません。

2位:キユーピー(2809)

権利付き最終月:11月[貸借銘柄]
株価:4,145円
配当金:64円(2025年-11月期予想)
配当利回り:1.54%
優待発生株数:100株以上(半年以上保有が条件)
優待内容:100株以上で1,000円相当の同社のグループ商品。株式の保有数、保有期間に応じて増加
その他:半年以上保有の株主のみが対象。500株以上保有で贈呈数が増加。3年以上継続保有で贈呈数が増加
最新情報は企業HPからご確認ください

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 第2位はマヨネーズ、ドレッシングで国内首位の食品会社キユーピー

 11月末に100株を半年以上継続保有すると、1,000円相当の同社のグループ商品が贈呈されます。3年以上継続保有すると1,500円相当に増額されます。

 2024年11月末の1,000円相当の優待品は、マヨネーズ、ドレッシング、パスタソース、子会社アヲハタのジャムの4点セットでした。

 同社は原材料費の高騰を値上げで補うことで、前期2024年11月期は最高益を更新。今期2025年11月期も前期比36.3%増益で最高益更新予想に加えて、株主配当も10円増配の1株あたり64円配当を予定しています。

 予想配当利回りは1.54%と低めですが、それは株価が急騰しているためです。

 東南アジア中心に海外事業も好調な内需系食品株の勝ち組として、株価は2025年に入って前年末比21.6%も上昇しています。

 株価上昇が急すぎるため、長期保有を目指すのであれば、少し株価が落ち着くのを待った方がいいかもしれません。

3位:アステナHD(8095)

権利付き最終月:11月[貸借銘柄]
株価:537円
配当金:18円(2025年-11月期予想)
配当利回り:3.35%
優待発生株数:500株以上(1年以上保有が条件)
優待内容:500株以上保有で3,000円相当の自社商品または1,000円相当の商品・寄付。株式の保有数、保有期間に応じて増加
その他:1年以上保有の株主のみが対象。1,000株以上保有で贈呈数が増加。3年以上継続保有で贈呈数が増加
最新情報は企業HPからご確認ください

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 第3位は医薬品卸しや製造受託、化粧品販売などを手掛けるアステナホールディングス

 11月末に500株(投資金額約26万8,500円)を1年以上継続保有で3,000円相当の自社商品または1,000円相当の商品・寄付が贈呈されます。3年以上継続保有すると5,000円相当の自社商品または2,000円相当の商品・寄付に増額されます。

 2024年11月末までは100株保有で上記と同じ優待内容でしたが、今回からは500株の保有が必要となるため、優待取得の条件が厳しくなります。

 同社は薬価の引き上げ効果で後発医薬品の製造受託の回復が続き、化粧品では韓国コスメの販売が堅調。2025年7月には今期2025年11月期の業績予想を上方修正し、前期比で約10%の増収となる見通しです。

 しかし、株価は4月安値387円から9月高値539円まで上昇したものの、長期的には横ばい圏から脱していません。

 株価が純資産の何倍まで買われているかを示した株価純資産倍率(PBR)は0.84倍で、予想配当利回りは3.35%に達しています。

 今回から優待取得には500株・約26万8,500円の資金が必要になりますが、業績に比べて株価が割安な株を底値買いするにはいいタイミングかもしれません。

4位:ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)

権利付き最終月:11月[信用銘柄]
株価:1,022円
配当金:―円(2026年-5月期予想が未定のため未採取)
配当利回り:
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で1万円分(1,000円券×10枚)の買い物券。株式の保有期間に応じて増加
その他:1年以上継続保有で贈呈数が増加。税込2,000円ごとに1枚(1,000円券)利用可。1回の買い物で何枚でも利用可。オンラインショップでの利用不可
最新情報は企業HPからご確認ください

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 第4位は若者向けにサブカルチャー色の強い書籍や雑貨などを販売するヴィレッジヴァンガードコーポレーション

 11月末に100株以上で一律、グループ店舗で利用できる買い物券1万円分が贈呈されます。1年以上継続保有で1万1,000円分、2年以上だと1万2,000円分に増額されます。

 買い物券は税込2,000円ごとの買い物に1,000円券1枚が利用可能で、1回の買い物で何枚でも利用できます。

 同社は実店舗の売上不振で長年業績の低迷と赤字決算が続いており、前期2025年5月期は不採算店舗の大量閉鎖で巨額の赤字を計上しています。

 今期は店舗リストラと在庫圧縮で採算が改善し、都心店舗ではインバウンド向けアニメ関連商品の販売が好調。そのため、久々の黒字転換が予想されています。

 ここ8年近く株価は776円~1,100円台を行ったり来たりする底ばいが続いており、いまだ回復の兆しはありません。

 同社の優待は、高額の買い物券優待としてサブカルチャー好きの投資家に人気ということもあり、あえて紹介しました。しかし、投資には細心の注意が必要です。

 あくまで自己責任で判断してください。

5位:アスクル(2678)

権利付き最終月:11月、5月[貸借銘柄]
株価:1,565円
配当金:38円(2026年-5月期予想)
配当利回り:2.43%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で2,000円分の「LOHACO」割引クーポン券(500円×4枚)
その他:501円(税込)以上の商品1点につき1枚利用可。1回の注文で複数枚利用可。一部除外品有
最新情報は企業HPからご確認ください

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 第5位は事務用品通販サイト「ASKUL」などを運営するアスクル

 同社の優待権利の基準日は毎年11月20日、5月20日になります。

 11月・5月20日時点で100株以上保有している株主には、一律で同社の一般消費者向け日用品通販サイト「LOHACO」で利用できる割引クーポン券2,000円分が贈呈されます。

 クーポン券の利用には「Yahoo! JAPAN」のIDが必要で、税込501円以上の商品を対象に1商品1点につき500円クーポン1枚が利用できます。

 今回の優待取得には、11月18日(火)の権利付き最終日までに株を購入して翌19日(水)の権利落ち日まで保有し続ける必要があります。

 同社は主力の「ASKUL」の顧客数低迷や競争激化もあって、前期2025年5月期以降、減益が続いています。

 今期も物流センターの減価償却費がかさみ、第1四半期(2025年5月21日~8月20日)の営業利益は前期比60%近い減益です。

 株価も4月に1,382円の安値をつけるなど、2021年以降の最安値近辺にあります。予想配当利回りは2.43%です。

 今後は、株式の46%を保有する親会社のLINEヤフー(4689)と連携したECモール展開などで、業績の巻き返しに期待したいところです。

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