CLOSE
人気記事ランキングから探す
CLOSE
初心者でも大丈夫!NISAの始め方がわかる
つみたて投資枠と成長投資枠って?

つみたて投資枠と成長投資枠って?

積立額別!利回りシミュレーション

積立額別!利回りシミュレーション

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

投資信託の銘柄選び、ポイントは?

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAとiDeCo、賢い使い分け方

NISAをもっと詳しく知ろう
高齢者向けNISAって何?

高齢者向けNISAって何?

NISAで買える金関連銘柄の選び方

NISAで買える金関連銘柄の選び方

割安度やパフォーマンスで比べる

割安度やパフォーマンスで比べる

資産形成が有利になる制度とは

資産形成が有利になる制度とは

CLOSE
人気のテーマから探す
最新!株主優待NEWS
米国株の選び方
利回り3%以上を狙う!高配当株の選び方
祝! 日経平均株価 5万円突破 これからどうなる?
トウシル編集部オススメのテーマから探す
祝! 日経平均株価 5万円突破 これからどうなる?
はじめての波乱相場どうすれば?
本気の節税ならiDeCo!
投資のヒントがいっぱい!個人投資家インタビュー
楽天証券_投資の日セミナー

ゴールド・プラチナ急騰!ポートフォリオに法定通貨以外の「輝き」を検討(窪田真之)

2025/10/11 8:00

 ゴールドの価格急騰に遅れて、低迷が続いてきたプラチナもようやく上昇を始めました。その背景には法定通貨の価値低下があります。日米欧の中央銀行が法定通貨の発行量を増やし、市場に供給し続けることで、法定通貨の信用低下が止まりません。そこから代替通貨を探す動きが広がり、ゴールド・プラチナの価格を押し上げていると考えています。

目次
  1. 金(ゴールド)とプラチナ、どちらの方が高い?
  2. 法定通貨の価値低下が、代替通貨ゴールドの価値を高めてきた
  3. 通貨の歴史
  4. 長い低迷を終え、プラチナ価格も急騰

金(ゴールド)とプラチナ、どちらの方が高い?

 金(ゴールド)とプラチナ、どちらの方が高いでしょうか? 2025年10月8日時点で、国内の1グラム当たりの地金価格は、ゴールドが2万1,632円、プラチナが8,998円です。ゴールド価格はプラチナ価格の約2.4倍まで上昇しています。

 ところで、よくある会員プランなどでランク分けされる、プラチナ会員、ゴールド会員といったら、どちらが格上でしょう? 通常は、プラチナ会員の方が格上です。なぜならば、長年にわたり、プラチナ価格はゴールド価格を上回って推移してきたからです。

 ところが、その常識が今、通用しなくなってきています。10年前(2015年)にゴールド価格はプラチナ価格を完全に逆転しました。その後、価格差は年々広がっています。

<プラチナ・ゴールドNY先物価格(期近、月次推移):1988年1月~2025年10月(7日まで)>

プラチナ・ゴールドNY先物価格(期近、月次推移):1988年1月~2025年10月(7日まで)
出所:ブルームバーグ、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 上のチャートは、プラチナとゴールドの1986年以降の価格推移を示しています。1トロイオンス(約31グラム)当たりのドル建て先物価格(期近)で示されています。このチャートから分かるとおり、プラチナ価格が長期低迷する中、ゴールド価格が大きく上昇しています。

 低迷が続いてきたプラチナ価格ですが、今年に入ってから、やっと遅れて急騰を始めています。ゴールドとの価格差が開き過ぎたことから、相対的に割安なプラチナを見直す動きが出ていると思われます。

法定通貨の価値低下が、代替通貨ゴールドの価値を高めてきた

 ゴールド価格(ドル建て)は、過去25年で約14倍に上昇しました。プラチナ価格は過去25年で約4倍に上昇していますが、ゴールドの上昇率にかないません。まず、ゴールド急騰の要因を説明しましょう。

 さまざまな要因が影響していますが、一番重要な要因をひとことで言うと、「中央銀行が発行する法定通貨の信頼低下に伴って、代替通貨として値上がりしてきた」とまとめられます。

 ゴールドには、そもそも三つの利用価値があります。

【1】代替通貨としての価値
【2】宝飾品としての価値
【3】産業用途としての価値

 ゴールド固有の最も重要な価値は、【1】代替通貨としての価値です。次に重要なのが、【2】宝飾品としての価値です。【3】産業用途としての価値は、歯科材料などが例に挙げられますが、用途も割合もかなり限定的です。

 2008年のリーマンショック以降、日米欧の中央銀行は、こぞって大規模な金融緩和を行いました。通貨発行量をどんどん拡大する「量的緩和」を実施しました。中央銀行がお金を刷りまくって空からばらまけば景気が良くなるという「ヘリコプターマネー」理論を唱える学者まで現れる始末です。

 2020年にコロナショックが起こると、日米欧主要国は「何でもあり」の経済対策を始めました。各国の中央銀行が未曾有(みぞう)の金融緩和を進める中、大型の財政出動が行われました。コロナ対策として、事実上のヘリコプターマネーが実現しました。

 政府および中央銀行が、このように通貨の信用を下げる行動を強めた結果、マネー市場では中央銀行が発行する「法定通貨」を持つインセンティブが低下しました。法定通貨がどんどん増やされてばらまかれる中、行き場のないマネーが市場にあふれました。そうした中で、代替通貨を探す動きが強まっています。

 代替通貨を求めるマネーの一部は、暗号資産(仮想通貨)であるビットコインに向かいました。そこで、ビットコインの急騰が起こりました。

 代替通貨を探すマネーの大部分は、通貨の元祖、ゴールドに向かいました。ゴールド見直しの最も象徴的な動きが、各国の中央銀行が、外貨準備の一環として、ゴールドを買い始めたことです。1990年代以降、各国の中央銀行は、金利を生まないゴールドの保有をやめ、売却しました。ところが、今、逆にゴールドを買い増しするようになってきています。

 日本はまだ、法定通貨の価値をおとしめる金融緩和が続いています。自民党の新総裁に決まった高市早苗氏の下、財政・金融の大盤振る舞いが続けば、さらに代替通貨ゴールドの価値を高めることになるでしょう。

次ページへ

アプリで投資を学ぼう
【ポイントGET】トウシルアプリにポイントミッション機能が付いた!
トウシルの公式アプリに「ポイントミッション機能」を追加しました。
記事を読むなどのミッションクリアで楽天ポイントGET!
お金と投資の学びをもっとおトクに。
facebook twitter メールで送る 印刷
閉じる×
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせくださいゴールド・プラチナ急騰!ポートフォリオに法定通貨以外の「輝き」を検討(窪田真之)
記事についてのアンケート回答確認

ゴールド・プラチナ急騰!ポートフォリオに法定通貨以外の「輝き」を検討(窪田真之)

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。 詳細こちら >>

※リスク・費用・情報提供について >>

関連記事
バックナンバー
トウシルおすすめの記事
アクセスランキング
デイリー週間月間
アクセスランキング
デイリー週間月間
新着記事
メールマガジン

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

配信:記事配信時 随時
facebookおよびX(Twitter)には一部配信しない記事もあります

HOME TOP