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【60歳からの投資】「一括」or「積立」or「分割」どれが安心?

2025/10/1 7:30

 退職金や相続・贈与などでまとまった資金が入り、60歳ごろから本格的に投資を始める方も多いのではないかと思います。今回は高齢期に向けて失敗が許されない60歳からの投資について、一括投資がよいのか、積立投資がよいのか、それとも第3の選択肢がよいのかについてご説明します。

目次
  1. 60歳から投資するなら
  2. 投資を始める前に、投資にまわしてよいお金を確認する
  3. 全世界株式インデックス・ファンドに1,000万円を投資するなら
  4. 一括投資か、積立投資か、5年の分割投資か
  5. 投資額は10年、15年で何倍に増えるか
  6. まとめ:投資タイミングのリスクを軽減するなら「第3の選択肢」

60歳から投資するなら

 60歳以降も働き続ける人が増えていますが、多くの人は60歳でいったん定年退職となり退職金を受け取ります。また、退職金以外にも相続や贈与などでまとまった資金が入ってくることもあるでしょう。

 60歳以降のセカンドライフに向けて、インフレ対策という面からも一定の投資を行っていくことは非常に重要ですが、60歳ごろからまとまった資金を投資に振り向ける場合、一括で投資するべきでしょうか、それとも毎月10万円など積立投資をしていくべきなのでしょうか。それとも、他の方法を選択すべきでしょうか。

投資を始める前に、投資にまわしてよいお金を確認する

 具体的な投資方法を検討する前に、まず必ずやっておくべきことは当面必要となるお金の確認です。

 60歳以降どのくらいの収入があるか、生活費はどのくらいかなどは家計によってさまざまですから、年金受給開始までにどのくらい手元資金から取り崩していくことになるのか、当面必要となるお金を確認しておくことが大前提として重要です。

 例えば、60歳以降の生活費が年間300万円の場合で考えてみましょう。年金を65歳から受け取るとして、それまでまったく働かない場合は、今後5年間で「300万円×5年=1,500万円」を取り崩していくことになります。

 一方、60歳以降、手取り収入200万円で働き続ける場合には、1年あたりの取り崩し金額は100万円(=生活費300万円-手取り収入200万円)となりますから、今後5年間で取り崩していくお金は「100万円×5年=500万円」となります。

 投資期間が短くなってしまうため、年金受給までに取り崩していくお金は投資にまわさず、預貯金や個人向け国債などの円建て元本保証商品で確保しておくのがおすすめです。

全世界株式インデックス・ファンドに1,000万円を投資するなら

 さてここからが本題です。今後のライフプランを考慮して一定の預貯金を確保した上で、投資に1,000万円を振り向けられる場合をイメージして具体的な投資方法を考えていきます。一括投資と積立投資のどちらがよいでしょうか。また、積立投資なら何年くらいかけて積立投資すべきでしょうか。

 バリバリ働いている現役世代であれば、日々の生活は普段の収入から賄うことができますが、60歳以降は収入が限定的になることから、投資で過度なリスクを取って失敗するわけにはいきません。

 本記事では MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する全世界株式インデックス・ファンドに投資する想定で、三つの投資方法についてどのくらいリターンがブレうるのか過去のデータを使って確認してみます。

  • 一括投資(資金全額を最初に投資)
  • 積立投資(投資の全期間にわたり積立投資)
  • 5年の分割投資(当初5年間にわたり積立投資し、その後は保有を継続)

 5年の分割投資は、一括投資では投資タイミングのリスクが怖いといった場合に投資タイミングを5年間に分散する方法で、第3の選択肢です。

 投資期間は60歳から70歳までをイメージした10年間と、75歳までをイメージした15年間の2パターンで確認します。

 1987年12月~2024年12月のデータを使い、投資開始時期を1カ月ずらしながら、投資期間10年の場合は325パターンで、投資期間15年の場合は265パターンで、計算した結果となります。

一括投資か、積立投資か、5年の分割投資か

投資期間10年の場合

 まず投資期間10年の場合について、一括投資、積立投資、5年の分割投資(5年積立+5年保有)をした場合の運用利回り(実績)をグラフにすると次のようになります。

 例えば、最初のグラフでは、運用利回りが6~8%の範囲になった結果が77回だったことを表しています。また、緑色の棒はリターンがプラスだった場合を、オレンジ色の棒はリターンがマイナスだった場合を示しています。

投資期間10年(一括投資)の利回り分布
投資期間10年(積立投資)の利回り分布
投資期間5年積立+5年保有の利回り分布
出所:「増やしながらしっかり使う 60歳からの賢い『お金の回し方』」(横田健一著、KADOKAWA)より
MSCI Inc. ACWI Gross JPY(1987年12月~2024年12月)を対象に分析
信託報酬などのコストは考慮せず

 一括投資、5年の分割投資ともに最も悪い場合でも、利回りはマイナス4%までに収まっていますが、積立投資の場合にはマイナス10%程度になる場合も確認できます。積立投資の方がリスクは低そうなイメージですが、実際には少し異なるようです。

投資期間15年の場合

 次に投資期間を5年延ばして15年にした場合です。5年の分割投資は「5年積立+10年保有」になります。

投資期間15年(一括投資)の利回り分布
投資期間15年(積立投資)の利回り分布
投資期間5年積立+10年保有の利回り分布
出所:「増やしながらしっかり使う 60歳からの賢い『お金の回し方』」(横田健一著、KADOKAWA)より
MSCI Inc. ACWI Gross JPY(1987年12月~2024年12月)を対象に分析
信託報酬などのコストは考慮せず

 一括投資では全てのパターンでリターンがプラスとなっており、一度も元本割れは発生していません。一方、15年の場合もリターンがマイナスになる回数が最も多いのは積立投資となっています。

 資産形成の際には時間分散できるので積立投資がおすすめといわれることもありますが、元本割れ確率という観点では、一括投資や5年の分割投資と比較して好ましい結果とはなっていないことが確認できます。

投資額は10年、15年で何倍に増えるか

 先ほどは運用利回りを確認しましたが、次は実際に投資した金額に対して投資期間終了時に評価額が何倍になったかを確認してみましょう(ここでは損益率(=投資期間終了時の評価額 ÷ 投資額)と呼びます)。

 具体的には、一括投資、積立投資、5年の分割投資のそれぞれについて、損益率の最大、中央値(最大から最小まで順番に並べた時のちょうど真ん中のデータ)、最小を確認すると次の表のようになります。

一括投資、積立投資、5年の分割投資の損益率の最大、中央値、最小
出所:MSCI Inc. ACWI Gross JPY(1987年12月~2024年12月)を対象に分析
信託報酬などのコストは考慮せず

 赤で囲ったそれぞれの中央値で確認すると、1,000万円を投資した場合、10年後には、一括投資なら2,130万円に、積立投資なら1,650万円に、5年の分割投資なら1,850万円になっていることを示しています。これらはあくまで中央値ですから、最小値で見ると、全て1未満、つまり元本割れしていることには注意が必要です。

 上の表で比較すると、いずれも投資期間が長い方が損益率は改善していることが確認できます。また、投資期間が同じ場合、積立投資よりも5年の分割投資の方が、5年の分割投資よりも一括投資の方がよい結果となっています。

 例えば、15年の積立投資の場合、最初に投資したお金は15年間投資され続けていますが、14年11カ月目に投資したお金の投資期間は1カ月のみとなります。つまり、15年の積立投資の場合、投資金額全体の実質的な投資期間は半分の7.5年となるわけです。

 このように考えると、投資金額全体が15年間投資され続ける一括投資が最も大きく増やせる結果になっているのは当然と言えるでしょう。

まとめ:投資タイミングのリスクを軽減するなら「第3の選択肢」

 退職金などを受け取って60歳から投資を始める場合、まず大切なことは60歳以降の収入と支出を確認して、年金受給までにどれくらい取り崩していくことになるか、当面必要となるお金を確認しておくことです。

 その上で投資を始めていくなら、投資タイミングのリスクを軽減できる「5年の分割投資」がよい場合が多いと考えています。実際、弊社にご相談にお越しになるお客さまには3~5年の分割投資をご紹介しています。

 今回は基本的な考え方をご説明しましたが、実際にご自身に合った最適な投資プランを作成する際は、ご自身のライフプランやこれまでの投資経験、資産状況なども踏まえ、利益を追い求めるのではなく、無理なく実行しやすい投資プランにしていくことが大切だと考えています。

【関連リンク】
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新著「増やしながらしっかり使う 60歳からの賢い『お金の回し方』

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