パランティア・テクノロジーズの2025年12月期2Qは、48.1%増収、営業利益2.56倍。政府向け(主に米軍向け)が好調で、米国民間企業向けが大幅に伸びた。政府向け、民間企業向けともに顧客数も増加。会社側は2025年12月期売上高予想を上方修正した。目標株価を引き上げる。
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「決算レポート:パランティア・テクノロジーズ(業績好調続く。顧客当たり売上高増加中)」
本レポートに掲載した銘柄:パランティア・テクノロジーズ(PLTR、NASDAQ)
1.パランティア・テクノロジーズの2025年12月期2Qは、48.1%増収、営業利益2.56倍。
パランティア・テクノロジーズの2025年12月期2Q(2025年4-6月期、以下今2Q)は、売上高10.04億ドル(前年比48.1%増)、営業利益2.69億ドル(同2.56倍)となりました。
今2Qの顧客属性別売上高を見ると、事業の中心である政府向けが今1Q4.87億ドル(前年比45.4%増)、今2Q5.53億ドル(同49.1%増)と引き続き好調でした。このうち米国向け(主に米国軍向け)は、今1Q3.73億ドル(45.1%増)、今2Q4.26億ドル(同53.2%増)と大幅増加が続きました。
またコマーシャル向け(民間企業向け)は、今1Q3.97億ドル(前年比32.8%増)、今2Q4.51億ドル(同46.9%増)とこれも好調でした。この中で、米国コマーシャル向けは今1Q2.55億ドル(同70.0%増)、今2Q3.06億ドル(同92.5%増)と大きく伸びました。
顧客数(過去12カ月間の顧客数)も増加しました。コマーシャル向けは今1Q622件から今2Q692件へ、政府向けは同1Q147件から157件へ増加しました。案件の大型化も進みました。今1Q以前の数字が開示されていないため比較はできませんが、会社側によれば100万ドル以上の取引は157件で、そのうち500万ドル以上の取引は66件、1,000万ドル以上の取引は42件でした。既存顧客上位20社の過去12カ月の売上高は平均7,500万ドルで、前年比30%増でした。
その結果、顧客当たり売上高は政府向けが今1Q331万ドルから今2Q352万ドルへ増加し、コマーシャル向けも同64万ドルから同65万ドルへやや増加しましたが、このうち米国コマーシャル向けは同59万ドルから同63万ドルへコマーシャル向けとしては目立った増加がありました。
表1 パランティア・テクノロジーズの業績
時価総額 432,074百万ドル(2025年8月11日)
発行済株数 2,562.912百万株(完全希薄化後、Diluted)
発行済株数 2,365.196百万株(完全希薄化前、Basic)
単位:百万ドル、%、倍
出所:会社資料より楽天証券作成。
注1:当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。
注2:EPSは完全希薄化後(Diluted)発行済株数で計算。ただし、時価総額は完全希薄化前(Basic)で計算。
注3:会社予想は予想レンジの平均値。
表2 パランティア・テクノロジーズ売上高内訳:四半期ベース
出所:会社資料より楽天証券作成
注:端数処理のため合計が合わない場合がある。
グラフ1 パランティア・テクノロジーズの顧客属性別売上高
グラフ2 パランティア・テクノロジーズ:直近12カ月間の顧客数
グラフ3 パランティア・テクノロジーズ:顧客当たり売上高
2.会社側は2025年12月期売上高予想を上方修正した。
今2Q業績を受けて、会社側は2025年12月期通期売上高見通しを、前回の38.90~39.02億ドル(レンジ平均値38.96億ドル、前年比35.9%増)から41.42~41.50億ドル(同41.46億ドル、前年比44.7%増)へ、調整後営業利益(GAAP営業利益からストックオプション割当とストックオプションにかかる税金を除いたもの)を前回予想の17.11~17.23億ドル(同17.17億ドル)から19.12~19.20億ドル(同19.16億ドル)へ上方修正しました(2024年12月期は11.28億ドル)。
また、今3Q売上高と調整後営業利益の見通しを、売上高10.83~10.87億ドル(同10.85億ドル)、調整後営業利益4.93~4.97億ドル(4.95億ドル)としました。今2Qの調整後営業利益は4.64億ドル、前3Qは2.76億ドルです。大幅増収増益が続く見通しですが、GAAPベースでは3Q、4Qに季節的にストックオプションの割当が多くなる見込みです。
顧客の増加は今後も続くと思われます。顧客が急増している米国コマーシャル向けは、大口顧客が増え始めているため、顧客当たり単価上昇が期待できます。
米国政府向けでは、8月に入って米陸軍と総額100億ドルに上る10年間の企業契約を締結しました。これは、75件の契約を1件に統合したものですが、今後の大型化が期待できます。また、米宇宙軍宇宙システム司令部からマルチドメイン戦闘支援システム2.18億ドルを受注しました。
楽天証券では、今2Qまでの業績と今期会社側ガイダンスをもとに、2025年12月期通期を売上高42億ドル(前年比46.5%増)、営業利益11億ドル(同3.55倍)、2026年12月期を売上高59億ドル(同40.5%増)、営業利益19億ドル(同72.7%増)、2027年12月期(参考値)を売上高86億ドル(同45.8%増)、営業利益34億ドル(同78.9%増)と予想します。前回予想から上方修正します。40%台の増収率と営業利益率の上昇によって、大幅増収増益が続くと予想します。
今後の焦点は、米軍向け、民間向け案件の大型化、特に民間企業の新規顧客の増加に加え、今年4月に発表された北大西洋条約機構(NATO)と結んだ契約です。この契約はAIベースの軍事システムをNATO加盟国に配置するもので、情報統合、標的特定、戦闘空間の認識と計画、意思決定の迅速化を目的としています。金額は開示されていませんが、大型化が予想されるため、パランティアへの業績寄与が注目されます。
表3 パランティア・テクノロジーズ売上高内訳:通期ベース
出所:会社資料より楽天証券作成
注1:端数処理のため合計が合わない場合がある。
注2:会社予想合計はレンジ平均値。
3.今後6~12カ月間の目標株価を、前回の160ドルから250ドルに引き上げる。
パランティア・テクノロジーズの今後6~12カ月間の目標株価を、前回の160ドルから250ドルに引き上げます。
楽天証券の2027年12月期予想1株当たり利益(EPS)1.19ドルに対して想定株価収益率(PER)200~250倍を当てはめました。楽天証券の業績予想に基づく予想PERが、2026年12月期269.1倍、2027年12月期150.1倍であり、2026年12月期、2027年12月期とも楽天証券予想では70%台の高い営業増益率を維持できると予想されることを考慮しました。
PERが高いため、株式市場全体の動きや金利の動きに株価が短期的に影響を受けることが予想されますが、引き続き中長期で投資妙味を感じます。
本レポートに掲載した銘柄:パランティア・テクノロジーズ(PLTR、NASDAQ)
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