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米シェール開発大手ダイヤモンドバック・エネルギーに「買い」推奨:買収シナジーで利益拡大見込み(西勇太郎)

2025/7/31 8:00

 ダイヤモンドバック・エネルギー(FANG)は米国最大の油田地帯であるパーミアン盆地での生産に特化したシェール企業です。現在の株価は、同社が持つさまざまな優位性を織り込み切れておらず、割安感がある状態です。そこで、ダイヤモンドバック・エネルギーについて「買い」を推奨します。

目次
  1. 10年間で原油・ガス生産量は30倍に
  2. 「買い」と判断する三つの理由

※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の西 勇太郎が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
米シェール開発大手ダイヤモンドバック・エネルギーに「買い」推奨:買収シナジーで利益拡大見込み

10年間で原油・ガス生産量は30倍に

 ダイヤモンドバック・エネルギー(FANG)(株価144.61ドル、7月25日終値)は、米国最大の原油・ガス生産地帯であるパーミアン盆地(テキサス州西部・ニューメキシコ州南東部)での生産に特化したシェール企業です。

 パーミアン盆地全体での原油・ガス生産量は米国全体の4分の1に相当する日量8400千BOE(Barrels of Oil Equivalent:石油換算バレル)を誇っており、少なくとも2030年代半ばまで増加し続けると見込まれています。

 ダイヤモンドバック・エネルギーは創業20年弱ながら原油・ガス生産量が日量600千BOEと、石油メジャーであるエクソンモービル(XOM)シェブロン(CVX)の10分の1程度です。非石油メジャー最大手のコノコフィリップス(COP)の3~4割、日本のINPEX(1605)と同水準の規模に達しています。

 創業は2007年で、パーミアン盆地でのシェール開発の可能性にいち早く着目した石油技術者のトラヴィス・D・スタイス氏がテキサス州で創業し、まずは在来型油田開発から事業を開始しました。

 2010年代初頭のシェール革命黎明(れいめい)期に鉱区を割安なうちに取得して、急速に事業拡大を進めるとともに技術蓄積も進め、他社が開発困難な鉱区にも対応できる体制を整えました。

 2010年代後半以降はM&Aを中心として事業拡大と隣接鉱区の確保による効率化を進めており、2018年10月には同業のアジャックス・リソーシズを12.5億ドルで、翌月にはエナージェンを32億ドルで買収し、生産量と鉱区面積が倍増しました。

 2020年代に入ってからもQEPリソーシズ、エンデバー・エナジーなどパーミアン盆地での鉱区獲得のための買収を続けるとともに、複数の坑井に対して同時に水圧破砕(フラッキング)を施すサイマルフラックの積極導入によって効率化とコスト削減を進めています。

 ダイヤモンドバック・エネルギーの原油・ガス生産量は2014年から2024年までの10年間で32倍、当期純利益は17倍となり、株価も上昇しました。

<ダイヤモンドバック・エネルギー株価および当期純利益(2014年以降)>

ダイヤモンドバック・エネルギー株価および当期純利益(2014年以降)
※2025年は、株価は直近値、当期純利益は会社計画
出所:ダイヤモンドバック・エネルギー資料などより楽天証券経済研究所が作成

<ダイヤモンドバック・エネルギーの株価関連主要指標>

ダイヤモンドバック・エネルギーの株価関連主要指標
※2025年7月25日時点
出所:ダイヤモンドバック・エネルギー、A2 Financeなどの資料より楽天証券経済研究所が作成

 しかし、一連の買収や事業拡大を経てダイヤモンドバック・エネルギーの株主資本は22倍に増加した一方で時価総額は12倍にとどまっているため、株価純資産倍率(PBR)は1.9から1.1へと低下しており、割安感が出ている状況です。

 また、2025年に入ってからも買収を続けていることから分かるように、買収による規模拡大やコスト面でのシナジーの実現は現在進行形であり、さらなる収益力拡大が見込まれています。足元での株価(144.61ドル:7月25日終値)は、こうした同社の現況と将来像を織り込み切れていないと考えられるため、投資判断を「買い」とします。

「買い」と判断する三つの理由

 ダイヤモンドバック・エネルギーを「買い」と判断する理由は、以下の三つです。

【1】事業成長と買収による企業規模拡大に伴う株主資本増加が時価総額に反映されていない
【2】買収によるシナジー発現を中心とした利益拡大計画が時価総額に反映されていない
【3】北米シェール開発同業他社比でPBRに割安感がある

 それぞれの理由について詳しく説明します。

【1】事業成長と買収による企業規模拡大に伴う株主資本増加が時価総額に反映されていない

 継続的な事業成長と、2010年代後半以降の複数の買収によって事業規模が拡大したのに応じて株主資本も増加し、過去10年間で22倍となりました。時価総額も12倍に増加しましたがPBRは1.9から1.1へと低下しており、事業規模拡大の実態が時価総額に反映し切れていない状況です。

<ダイヤモンドバック・エネルギーの業績(2014年度と2024年度の比較)>

ダイヤモンドバック・エネルギーの業績(2014年度と2024年度の比較)
※2024年度のデータのうち、時価総額、PBR、PERについては2025年7月25日時点の数値を記載
出所:ダイヤモンドバック・エネルギー資料より楽天証券経済研究所が作成

【2】買収によるシナジー発現を中心とした利益拡大計画が時価総額に反映されていない

 買収による事業規模拡大や隣接鉱区取得による効率化などの結果として、ダイヤモンドバック・エネルギーの当期純利益は2025年以降継続して30億ドル台後半を維持する見通しとなっています。

 その結果、積み上がっていく株主資本と現在の時価総額を比較すると、PBRは2026年に1倍を割り込んでしまう計算となります。積極的な事業拡大によって収益増加を実現している企業に対してこのバリュエーションは、非常に割安感を感じさせるものです。

<ダイヤモンドバック・エネルギーの業績予想>

ダイヤモンドバック・エネルギーの業績予想
※2024年度のデータのうち、時価総額、PBR、PERについては2025年7月25日時点の数値を記載
出所:ダイヤモンドバック・エネルギー資料などより楽天証券経済研究所が作成

【3】北米シェール開発同業他社比で配当利回りが高い上、PBRに割安感がある

 ダイヤモンドバック・エネルギーの比較対象に適する北米シェール開発の同業他社には、米コノコフィリップス、加カナディアン・ナチュラル・リソーシズ、米オキシデンタル・ペトロリアム、米EOGリソーシズ、米デボン・エナジーなどがあります。

 これらの企業含め、主要北米シェール開発企業について、自己資本利益率(ROE:3年平均)を横軸、PBRを縦軸とした散布図を作成すると、二つの数値はおおむね比例関係にあることが分かります。その中で、ダイヤモンドバック・エネルギーについては大きく割安方向にずれており、この点から、株価に割安感があると言えます。

<主な北米シェール開発企業のROEとPBRの関係>

主な北米シェール開発企業のROEとPBRの関係
※業績が伸び悩んで株価が大きく低下しているデボン・エナジーは比較から除外
出所:各社資料より楽天証券経済研究所が作成

<主な北米シェール開発企業10社のROE、PBR、PER>

主な北米シェール開発企業10社のROE、PBR、PER
出所:各社資料より楽天証券経済研究所が作成

 また、これらの企業の予想配当利回りを比較すると、ダイヤモンドバック・エネルギーは同業他社とおおむね同等の利回りとなっており、そん色ない状態にあると言えます。

<主な北米シェール開発企業10社の予想配当利回り>

主な北米シェール開発企業10社の予想配当利回り
出所:ダイヤモンドバック・エネルギー、A2 Financeなどの資料より楽天証券経済研究所が作成
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米シェール開発大手ダイヤモンドバック・エネルギーに「買い」推奨:買収シナジーで利益拡大見込み(西勇太郎)

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