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「中央銀行」というクジラとともに金(ゴールド)長期投資

2025/7/1

 昨今、投資家の皆さんの間で、金(ゴールド)投資が人気です。金に興味を持った理由を尋ねると、高い確率で「有事」という回答が返ってきます。果たして「有事」だけで、金投資を進めて良いのでしょうか。資産形成が長期のプロジェクトである以上、長期視点の「材料」を見据える必要があります。その長期視点の材料となり得るのが、「中央銀行」なのです。

目次
  1. 中央銀行は金(ゴールド)を重用
  2. 金(ゴールド)市場の二種類の「クジラ」
  3. 「ドル離れ・金(ゴールド)寄り」の傾向
  4. 緩和的な金融政策と各種リスクの拡大を意識
  5. 中央銀行の買いは長期視点で続くだろう
  6. [参考]積立ができる貴金属関連の投資商品例

※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の吉田 哲が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「中央銀行」というクジラとともに金(ゴールド)長期投資

中央銀行は金(ゴールド)を重用

 中央銀行は「銀行の銀行」と呼ばれています。通貨を発行したり、物価と雇用を安定させるために金融政策を検討・決定したり、外貨準備高を保有したりする公的な機関です。例えば、日本では日本銀行が、米国では連邦準備制度理事会(FRB)が、それにあたります。

図:中央銀行が保有する外貨準備高の通貨別内訳(世界合計 推計値) 単位:兆ドル

中央銀行が保有する外貨準備高の通貨別内訳(世界合計 推計値)
出所:IMF(国際通貨基金)、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者推計

 中央銀行が外貨準備高を積み上げたり、内訳を調整したりするときの動機は、毎年行われている「中央銀行調査」(後に詳細を述べます)の回答結果で、おおむね確認することができます。

 2025年6月17日に結果が公表された2025年度の調査における「外貨準備高の管理に影響を与える要因」を尋ねる質問では、多くの中央銀行が、金利水準(93%)、インフレ懸念(81%)、地政学的リスク(77%)、貿易・関税問題(59%)、予期せぬショックへの懸念(49%)などを選択しました。

 上記のグラフのとおり、各国の中央銀行の多くは外貨準備高の一部を金(ゴールド)で保有しています。中央銀行は全体として、2010年以降、金の保有量を増やし続けています。中央銀行にとって金(ゴールド)は、ユーロを追い越し、米ドルに次ぐ重要な存在です。

図:中央銀行による金(ゴールド)買い越し量の推移 単位:トン

中央銀行による金(ゴールド)買い越し量の推移
出所:WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の資料をもとに筆者作成

 近年は特に、金(ゴールド)の保有量の増加が目立ちます。上記のグラフのとおり、買い越し(購入-売却)量は、2022年に過去最大となり、それ以降はそれと同等の水準を維持しています。2024年は、中央銀行の買い越し量が金(ゴールド)の総需要のおよそ23%に達しました。

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