日本製鉄によるUSスチール買収の見通しと投資判断について、技術力や財務状況を踏まえた分析を提供しています。高い成長可能性と同時に存在する財務負担リスクを包括的に解説しています。
※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「日本製鉄の投資判断。USスチール買収で成長期待、買収コスト負担は重い」
日本製鉄によるUSスチール買収、実現に向けて前進
日本製鉄によるUSスチール買収が認められる公算が高まりました。トランプ大統領は5月30日ピッツバーグにあるUSスチール工場で演説を行いました。主な内容と、演説に対する私の評価は以下の通りです。

日本製鉄の投資判断は「中立」、ファンドマネジャーとしては買いたい
アナリストとしての投資判断は「中立」としています。つまり、「積極的に買いを推奨できないが、保有を続けて良い」という判断です。
私は過去25年間、日本株ファンドマネジャーでした。もし今もファンドマネジャーならば、私は担当ファンドで日本製鉄を買います。ただし、アナリストとして皆さまに「買い」とは言いにくいところです。なぜならば、日本製鉄への投資は、高いリスクを伴うからです。
私の考えるメイン・シナリオでは、日本製鉄への投資は高いリターンを生みます。ただし、私の考えるリスク・シナリオが実現すると、株価が大きく下落する可能性もあります。
こういう高リスク銘柄への投資の方法として、100株ではなく、とりあえず楽天証券の「かぶミニ」(単元未満株取引)を使って、10株だけ買うという方法もあります。6月4日終値(2,878円)ならば、10株を3万円以下で買うことができます。少額で投資して、日本製鉄の今後を見守るのも良いと思います。
日本製鉄の投資判断:USスチール買収で新たな成長期待。買収コスト負担は重い(窪田真之)
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