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利回り7%超も!高配当日米株8選:ファイザー、アステラス、王子HD…

2025/5/22

 トランプ大統領の関税政策により、自動車関連を中心とした企業の業績への影響が懸念されています。このような状況下では、安定したキャッシュフローを持ち、継続的に高い配当を提供する企業への投資が魅力的な選択肢です。今回は、注目の高配当利回り株を8銘柄に絞って紹介します。

目次
  1. 高配当利回り株保有のメリット
  2. 米国・日本の高配当利回り株

(写真:Susumu Yoshioka/Getty Images)

高配当利回り株保有のメリット

 高配当利回り株を保有するメリットとしては、以下の2点が挙げられます。

【1】景気変動が大きい状況でも、配当収入を通じて安定したリターンを確保できる。
【2】多くがバリュー株で、市場全体の急落時に、相対的に下落幅が限定的となる傾向がある。

米国・日本の高配当利回り株

 保有を検討すべき米国・日本の代表的な高配当利回り株として、下表の8社を挙げさせていただきます。これら8社は、米国で時価総額が大きいS&P100指数に含まれる代表的な高配当利回り株と、日経平均構成銘柄に含まれる代表的な高配当利回り株のうち、筆者がディフェンシブと考える企業を選択したものです。

米国・日本高配当利回りディフェンシブ銘柄8社(予想配当利回り降順)(2025年5月19日時点)

米国・日本高配当利回りディフェンシブ銘柄8社(予想配当利回り降順)(2025年5月19日時点)
出所:ブルームバーグより筆者作成、予想配当利回りはブルームバーグ予想

 上掲の表の8銘柄について、以下、業種別にコメントします。

医薬品業界(ファイザー、アステラス製薬)

 米ファイザー(PFE)アステラス製薬(4503)を選択しました。いずれも抗がん剤や免疫疾患治療薬などを扱う企業です。

 米ファイザーはコロナ禍中のワクチン売上による収益押し上げ時に比して収益が大きく目減りし、株価純資産倍率(PBR)も3~4倍から2倍割れへと低下した状況となっています。他方、潤沢になった純資産を背景に累進配当を継続しており、株価下落と相まって、予想配当利回りは7%台半ばと高い水準になっています。

 アステラス製薬は「安定的かつ持続的な向上に努める」配当方針を掲げており、13期連続の増配を実施する予定です。PBRも2倍台半ばから2倍を割り込む水準へと下がってきており、割安感が高まっております。

 他方、PBR低下の背景には開発中の新薬に関わる無形資産の償却や減損によって2期連続で収益が低水準となった事実があり、2026年3月期の業績回復動向を注意深く見極める必要があります。

たばこ業界(アルトリア・グループ)

 米アルトリア・グループ(MO)を選択しました。米フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)に次いで米国で2番目の規模の上場たばこ企業です。アルトリア・グループの主要ブランドにはマールボロやブラック&マイルド、コペンハーゲン&スコールなどがあります。

 グローバルに展開するフィリップ・モリス・インターナショナルとは対照的にアルトリア・グループの事業はほぼ米国内に限られています。売上高が過去10年間おおむね200億ドルで安定的に推移する中、累進配当を継続しています。

 なお、フィリップ・モリス・インターナショナルの予想配当利回りは3.4%、JT(日本たばこ産業)の予想配当利回りは4.5%と高い水準となっています。

宅配便業界(ユナイテッド・パーセル・サービス)

 米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)を選択しました。独DHLと世界第1位の座を争う宅配企業で、3位の米フェデックス(FDX)とともに、米国市場において大きな市場シェアを有します。

 コロナ禍中の巣ごもり需要で大幅増となった利益が、反動減で水準を切り下げて推移している中、株価も低水準で推移。UPSはコロナ禍以前からの累進配当を継続しており、予想配当利回りは6%台後半にまで高まっております。

通信業界(ベライゾン・コミュニケーションズ)

 米ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)を選択しました。ベライゾンは米AT&T(T)T-Mobile US (TMUS)とともに、米国の通信市場をおおむね三分割している状況です。

 携帯電話の普及率上昇によって新規契約数が頭打ちとなる中、2020年代に入って株価は2010年代後半の7割程度の水準での推移に移行しました。収益が安定推移する中でベライゾンは累進配当を継続しており、予想配当利回りは6%台に達する状況となっています。

製紙業界(王子HD)

 王子ホールディングス(3861)を選択しました。王子HDは日本最大の製紙会社です。過去10年間、売上高が1兆5,000億円を挟んで推移し、利益もおおむね安定している中、同社は累進配当を継続しています。株主還元が株価に反映されきらない状況下、PBRは1倍から0.5倍近辺へと低下しました。この状況を反映し、予想配当利回りは5%台半ばに達しております。

日用品小売り業界(ターゲット、CVSヘルス)

 米ターゲット(TGT)と米CVSヘルス(CVS)を選択しました。ターゲットはディスカウントストア業態、CVSヘルスは薬局業態が主軸ですが、いずれも多様な日用品を取り扱っており、米国内に幅広く店舗を展開しています。

 ターゲットはコロナ禍中の巣ごもり需要で大幅増となった利益が、反動減で水準を切り下げて推移している中、株価も低水準で推移しています。他方でコロナ禍以前からの累進配当を継続しており、予想配当利回りは4%台後半になっています。

 CVSヘルスもターゲット同様にコロナ禍中の増益による株価上昇の反動を引きずっている状況で、予想配当利回りは4%台となっています。ただしCVSヘルスについては、小売薬局の利益率低下と、売上高の約3分の1を占める医療保険会社エトナでの患者ケアコストの増加という固有の問題を抱えていることに留意が必要です。

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