14日の外国為替市場では、ドル/円は146.70円台で取引を終えました。前日と比べて69銭のドル安/円高になりました。欧州市場では一時145円61銭まで円高が進行しました。ドル/円のメインテーマは、関税から為替政策に移りそうです。
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは148.00円
↓下値メドは145.40円
賃上げ:日本の最低賃金引き上げは、小売業にとってマイナス
米インフレ:「チップ」は隠れたインフレ要因。インフレデータに記録されることなくサービスコストを引き上げている
米労働市場:リッチモンド連銀総裁「解雇より雇用が増えている」
貿易摩擦:バッテリー部品の製造技術について、輸出規制を強化する計画
英経済:英国の成長率はドイツやフランス上回るが、増税回避には不十分
前日の市況
5月14日(水曜)のドル/円相場の終値は146.77円。前日終値比0.69円の「円高」だった。
グラフは色が変わってるところがドル高とドル安のボーダーゾーンです。

2025年96営業日目は、前日発表された米国の4月消費者物価指数(CPI)の鈍化をきっかけとしたドル売りの流れを引き継いで、147.42円からスタート。ドルの上値は重く、東京時間昼前につけた147.67円がこの日の高値となった。148.00円台に戻すことはできず、前日の高値(148.46円)からは離れた。
東京時間夜の初めごろに前日の安値(147.38円)をブレークすると、146円台を通り抜け145.59円まで円高に動いた。この円高の理由とされているのが、米国が日本の通貨安に是正を求めるとの臆測。加藤勝信財務相は、来週カナダで開かれるG7会合で「ベッセント財務長官と引き続き為替について協議を進める」と発言している。
米中貿易協議の合意によってトランプ関税の懸念が幾分とはいえ後退した。リスクオンで週の前半のドル/円は円安に動いた。その一方で、不確実性を理由に政策変更を拒んできた日銀が追加利上げに動きやすくなったとの見方があり、今後の円高材料になりそうだ。
ドル/円 サポートとレジスタンス

レジスタンス:
150.48円 04/02
149.17円 04/03
148.65円 05/12
148.45円 05/13
147.67円 05/14
サポート:
145.59円 05/14
145.70円 05/12
144.82円 05/09
143.44円 05/08
142.38円 05/07
2025年 主要指標 終値

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