6位:フジオフードグループ本社(2752)
権利付き最終月:6月、12月[貸借銘柄] |
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第6位は「まいどおおきに食堂」「串屋物語」などの飲食店・居酒屋を展開するフジオフードグループ本社。
6月・12月末に100株保有で、店舗での食事券や自社プライベートブランド商品などから選べる優待商品3,000円相当が贈呈されます。
同社は主力のセルフ食堂「まいどおおきに食堂」のメニュー見直しや不採算店整理で今期2025年12月期は増収増益予想です。
しかし、他の外食企業と比べると成長性はそれほどでもなく、株価も2025年1月に1,036円の安値をつけるなど、いまだに下値固めの段階です。
格安セルフうどんチェーン「つるまる饂飩」の店舗拡大や中国、フィリピンなど海外事業の成長を待ってから購入を考えても遅くはないでしょう。
7位:ラウンドワン(4680)
権利付き最終月:6月、9月、12月、3月[貸借銘柄] |
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第7位はアミューズメント施設「ROUND1」を運営するラウンドワン。
同社の優待は6月・9月・12月・3月末の年4回で、100株保有では「ROUND1」500円割引券1枚と健康ボウリング教室・レッスン優待券1枚が年4回贈呈されます。
同社は、日本のアニメや日本食文化を前面に押し出した米国のアミューズメント事業が絶好調。
前期に続き今期2025年3月期も過去最高益更新が見込まれています。
株主配当も前期比4円増配の1株当たり16円を予定しており、予想配当利回りは1.80%に達します。
同社のようなアミューズメント施設という業態ではトランプ関税の影響を受けにくい点は魅力といえるでしょう。
ただし、株価は米国での急成長に対する期待感から上がり過ぎていただけに2月後半以降は軟調です。
2月10日につけた上場来高値1,436円から現在は880円台まで急落しています。
今後も米国で景気後退が進むようだと連動して下落する局面もありそうですが、業態的に見て不況に強い面もあります。
株価600~700円前後は押し目買いの好機といえるかもしれません。
8位:アシックス(7936)
権利付き最終月:6月、12月[貸借銘柄] |
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第8位はランニングシューズ世界大手のアシックス。
同社は2024年6月末から優待制度を拡充し、6月・12月末に100株保有で直営店舗、ECサイト共通で使える25%割引電子チケット10枚が贈呈されます。1年以上継続保有すると割引率が30%に引き上げられます。
割引券を使えるのは「アシックス」「アシックスウォーキング」「オニツカタイガー」、ビジネスシューズを扱う「アシックス商事」の商品です。
同社は中国・東南アジアではスタイリッシュなスニーカーブランド「オニツカタイガー」、欧米ではスポーツ系スニーカーが前期比50%超の売上成長となるなど、今期2025年12月期も過去最高益更新を見込んでいます。
ただし、同社は海外売上比率が80%に達するため、トランプ関税による貿易戦争激化や世界的な景気後退の影響に対する懸念もあります。
株価もそれを嫌気して、2025年2月の上場来高値3,842円から4月7日には2,561円まで急落。
トランプ関税の方針転換を受けて株価は戻り歩調ではあるものの、年間の利益の何倍まで買われているかを示すPER(株価収益率)が28.3倍と高いため、少し様子を見たほうがいいかもしれません。
9位:小林製薬(4967)
権利付き最終月:6月、12月[貸借銘柄] |
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第9位は「消臭元」「ブルーレット」「アイボン」など多数の日用品、医薬品ブランドを持つ小林製薬。
6月・12月末に100株以上保有で一律に、複数のコースがある自社製品詰め合わせセットなど5,000円相当から一つを選択できます。また、同社の通信販売製品の10%割引特典もあります。
12月末に300株以上を3年以上長期保有すると「復興支援 選べるギフト」が追加贈呈されます。
同社は紅麹(べにこうじ)サプリによる死亡事故の影響で、高収益の国内サプリ通販事業が停滞。
大幅減益だった前期に続き、今期2025年12月期も収益低迷が続きそうです。
ただし、同社は今期も26期連続の増配予想で予想配当利回りは1.91%に達しています。
株価は死亡事故が発覚した2024年3月安値4,700円に続いて、2025年4月には5,050円の二番底をつけるなど大底圏にあります。
国内サプリ事業の回復など業績低迷から脱却するのを気長に待つつもりなら、年2回、5,000円相当の自社製品詰め合わせ優待は魅力的といえるかもしれません。
10位:クラレ(3405)
権利付き最終月:6月、12月[貸借銘柄] |
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第10位は高性能樹脂などを製造する化学メーカーのクラレ。
同社のメイン優待は12月末。12月末に1,000株(投資金額約166万1,000円)以上を保有すると同社製品が使用された商品などから選べる3,000円相当のオリジナルカタログギフトが贈られます。3年以上継続保有すると1万円相当に増額されます。
6月末に関しては、全株主に対して希望すれば自社オリジナルカレンダーが贈られます。
高機能樹脂や水質浄化の活性炭などを手がける同社は今期2025年12月期も過去最高の売上高更新を見込むなど業績回復が鮮明です。
ただし、化学品メーカーは景気敏感株の面もあります。2025年2月以降はトランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争で世界的な景気後退が危ぶまれる中、株価も急落。
2025年1月に2,371.5円の高値をつけた株価は4月7日には1,466円まで1,000円近く下落しています。
現状は1,660円台まで回復していますが、高額資金が必要な優待ではなく、予想配当利回り3.25%の高配当や株価の値上がり目的で買うにしても、株価が下げ止まるまで様子見したほうがよさそうです。