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株価急落「怖くて積立を続けられない」と感じる時の考え方

2025/4/17

4月初旬の株価急落で長期分散積立投資をしている個人投資家に動揺が走りました。長期分散積立投資を推奨する専門家は「そのまま持ち続けるべき」と口をそろえてアドバイスしますが、果たしてそれが全ての個人投資家にとっての正解なのでしょうか?

目次
  1. 株式投資・資産運用における「二つの手法」とは
  2. 長期分散積立投資を推奨する専門家・投資家からのとてもシンプルなアドバイス
  3. リスク許容度やリスクに対する考え方は一人一人異なる
  4. 「耐えられない」と感じたら別の方法を選択した方がよいかも

株式投資・資産運用における「二つの手法」とは

 株式投資・資産運用について興味・関心を持つと、ネットなどで情報を調べると思います。

 いろいろな人がいろいろなことを言っているので混乱しがちなのですが、ざっくりと二つに分けると「投資信託を使った長期分散積立投資」と「個別株投資」の手法に分かれます。

 令和6年スタートの新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)でいえば、前者が「つみたて投資枠」で後者が「成長投資枠」というイメージです(成長投資枠でも積立投資はできます)。

 この二つの手法を頭に入れておくと、ネット上での情報や各種アドバイスなども、どちらの手法を前提にしたアドバイスなのかが理解できるので、自分に必要な情報かどうかの取捨選択に役立ちます。

 今回のコラムでは、投資信託を使った長期分散積立投資をしている個人投資家の方に、教科書的ではない「株価が急落した際の、より実践的な対処法」を株式投資経験27年の筆者がお伝えしたいと思います。

長期分散積立投資を推奨する専門家・投資家からのとてもシンプルなアドバイス

 長期分散積立投資を推奨する専門家や投資家のほとんどは、その手法が個人投資家の資産運用に最も適した方法であると信じて疑っていないと感じます。

 そして、長期分散積立投資のポイントは、「株価が上がろうが下がろうがどうなろうが淡々と積み立てを続け、ずっと保有をすることにより、マーケット平均と同じくらいのリターンを得ることができる」というものです。

 ここで重要なのが、株価がいくら大きく下がったとしても、長期的に見れば右肩上がりになるはずなので、売る必要はない、と考えられていることです。

 逆に言えば、株価が大きく下がったときに売ってしまうと、大きな損失を被るどころか、その後の反発の恩恵を全く受けることができなくなり、思った成果が得られなくなってしまいます。

 だから、株価が下がろうがどうなろうが、ろうばい売りをせず、淡々と積立投資をつづけるべき、というアドバイスをしているのです。

リスク許容度やリスクに対する考え方は一人一人異なる

 確かにこのアドバイスはごもっともであり、筆者も運用資産の一部はNISAを使って積立投資をしており、それについては株価急落時も何も売却せず、積み立てを継続しています。

 しかしこのアドバイス、とても重要な点が抜け落ちていることを筆者は強く感じます。それは、リスク許容度やリスクに対する考え方が、人それぞれで異なるという点です。

 長期分散積立投資をスタートする際、時に株価が大きく下がり、運用資産が半分以下にまで目減りすることも大いにあり得る、ということを理解せずに始めた方は相当数いると思います。

 また、頭では理解していたつもりでも、実際に株価が急落すると恐怖心に駆られ、その状況から一刻も早く逃げたい、投資信託を売却して楽になりたい、と感じる方も少なくないでしょう。

 実は長期分散積立投資を推奨する人たちのアドバイスは、この「株価急落時の個人投資家の心理状態」については着目されていないと筆者は強く感じています。

 株価が急落して自分の資産が目減りしようが、恐怖心に駆られようが、積立投資するなら我慢して積み立て・保有をすべき、としかアドバイスしていないのです。

 でも実際は「株価が急落したら持ち続けることができない」という個人投資家も結構な割合でいると感じます。

 また、今はそれほど積み立て額が膨らんでいないので我慢できた、という人もいるかもしれませんが、もし20年後、30年後と積み立て額が大きく膨らみ、数年後にはこの資金を老後の生活資金として使おう、と思っていた時に株価が大きく下落したならばどうでしょうか。恐怖心は今の比では済まないほどの大きさになるでしょう。

「耐えられない」と感じたら別の方法を選択した方がよいかも

 ですから、「長期分散積立投資」は素晴らしい方法の一つではあるけれども、全ての人にとっての最適解ではないと筆者は思っています。

 長期分散積立投資では、株価急落に耐えなければならないという大前提がある一方で、それに耐えられないという人もかなりいるからです。

 その意味では、今回の株価急落は長期分散積立投資を続けることができるかどうかの試金石になったと感じています。

 もし今回の急落で、「自分は我慢して保有するのは耐えられない!!」と強く感じたならば、長期分散積立投資以外の方法を模索してみてはいかがでしょうか。

 例えば筆者が行っているような、25日移動平均線を割り込んだら保有株はいったん売却する、というルールを設けていれば、今回のような急落でも、初期段階で売却し終わっているので、株価急落を精神的に安定した状態で迎えることができます。

 そして株価が落ち着いたらまた買い直せばよいですし、株価下落が続くならば反発するまで様子見すればよいのです。

 万人に適した資産運用、株式投資の手法はありません。今回の急落をきっかけに、ご自身に合った方法を見つけるようにしてくださいね。

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