新NISAをきっかけに資産運用を始める人が増えました。始めたはいいものの、開設したままの人やお金がたまらずに悩んでいる人が多いのではないでしょうか。今回はお金をためるために必要な三つのことについてお話しします。
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著者の橋本 絵美が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「お金がたまる人、たまらない人の三つの違い。簡単だけどできないから差が」
収入の範囲内で暮らす
一つ目のお金をためるために必要なことは、収入の範囲内で暮らすことです。どんなに高収入であっても収入より支出が多ければ、貯蓄を切り崩すか、借り入れをしなければいけません。その場合、収入が高かったとしても資産を築くことは難しいでしょう。
では、収入の範囲内で暮らすためにはどうすればよいのでしょうか。まず、収入を把握し、支出をコントロールすることが重要になります。
収入は額面ではなく、手取りを意識することが大事です。例えば年収1,200万円と聞くと、月100万円も使える!と思うかもしれません。しかし、各種控除や扶養の人数にもよりますが、収入から税金や社会保険料が引かれるため、実際の手取りは月70万円程度になります。100万円もらえると思って使っていると大変なことになってしまいます。
1,200万円と聞くと気が大きくなってしまうので、いったん1,200万円という数字は考えずに、手取りの840万円を意識しておくと良いかもしれません。
次に、支出のコントロールをすることです。支出のコントロールは欲望のコントロールでもあります。今あるもので満足するという考え方が大切です。これは決して我慢するということではなく、今あるものに満足する、感謝するということです。たとえ収入が増えても今の生活レベルを上げず、今あるもので満足すればおのずとお金はたまります。
ですが、SNSが発達した現代では、これはなかなか難しいのかもしれません。他の人が持っていると欲しくなる、他の人がしていると自分もしたくなるのは人間の本能です。お金をためるためには、SNSの利用を少し減らしてみるのも良いかもしれません。
運用を「始める」
金利は上がってきましたが、預貯金だけでお金をためるのは難しいことでしょう。やはり利回りを上げていく必要があります。利回りを上げるためには、預貯金にためておくだけでなく、運用を始めることも一つの方法です。
新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)開始に伴ってNISA口座を開設したという人は多いものの、開設したまま、実際の運用は始められていないという人や運用について話を聞いたり、本を読んだりしてもなかなか始めることができない方もいるかと思います。
運用を始めるのをためらう理由として、「面倒だな」と感じたり、「よく分からない」と不安になったりすることがあります。「面倒くさい」と感じる場合は、まず簡単なものから始めてみましょう。「分からない」と感じたら、少額から運用を始めて、少しずつ知識を増やしていくのがおすすめです。
運用を「続ける」
「始める」というハードルを突破したあとにどうしても立ちはだかるのは、「続ける」というハードルです。投資信託の平均保有期間は2.7年という調査結果があります。始めるときはなかなか始めないのに、売却するときは不思議と早かったりします。「長期・分散・積立」が資産形成の王道であると頭では分かっていても、実際に長期で運用を続けることはなかなか難しいようです。
ですが、リーマンショック直前に投資を始め、全世界株式を長期で運用し続けていれば、一時的な暴落を経験していたとしても現状は利益が出ていることになります。投資において相場の変動は避けられませんが、経済の拡大を信じるのであれば、相場が上がった時も下がった時も、焦らずに運用を「続ける」ことが大切です。
まとめ
お金をためるために必要な三つのことをお話ししました。どれも簡単なことなのですが、実践するのは難しいですよね。ですが、実践した人はお金がたまると私は確信しています。
私自身(お金持ちかと言われるとまだそこまでではないかもしれませんが…)、収入の範囲内で暮らし、運用を始め、そして運用を続けてきたおかげで資産を築くことができました。誰でも実現可能な、お金をためるための方法です。ぜひ実践してみてください。
お金がたまる人、たまらない人の三つの違い。簡単だけどできないから差が…
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