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企業型確定拠出年金を利用して金融リテラシーを高めよう

2025/3/25

企業型DC(企業型確定拠出年金)は、企業が毎月積み立てる掛金を従業員が運用する企業年金制度です。最近では、この企業型DCを採用する企業が増えています。企業型DCを活用することは金融リテラシーの向上につながります。この記事を通して、企業型DCをうまく活用するヒントをつかんでみてください。

目次
  1. 5人に1人は、4月入社の会社「確定拠出年金」導入企業かも
  2. 運用については投資のリスクを取りたい
  3. 「選択式」の場合は、焦らなくてもよい
  4. 確定拠出年金を通じてあなたの金融リテラシーが上がる

5人に1人は、4月入社の会社「確定拠出年金」導入企業かも

 今年も新入社員が就職する季節がやってきました。大学を卒業し、今は期待と不安がない交ぜになっている時期かもしれません。

 最近は、入社前に研修を行う企業が増えてきました。コロナ禍により、オンライン動画配信の技術が整ったことがその背景にあります。

 このとき、「確定拠出年金について」「投資教育動画」のようなコンテンツがあるか着目してみてください。こうした動画がある場合、会社の退職給付制度として、企業型DCを採用していることを意味しています。

 全国で会社員がおおよそ4,000万人以上いるところ、企業型DCの加入者は約830万人とされているので、会社員として働く人たちの約20%が企業型DC制度の加入者となっています。5人に1人ですから、かなり確率は高いと思われます。

 確定拠出年金というと大企業で導入されているイメージがありますが、実は大企業だけでなく、中小企業でもだんだん増えてきています。

 もし、入社する会社が確定拠出年金を採用していたら、退職金の一部(会社によっては全部)を確定拠出年金で積み立てていくということになります。

運用については投資のリスクを取りたい

 オンライン研修であれば、制度説明動画、投資教育動画が用意されていると思います(リアルの研修で講師が説明することもある)。まずは動画を視聴してみてください。資産運用や金融商品の基本についてオーソドックスに解説されているはずです。

 個別商品の推奨(非推奨)を法律で禁止しているため、確定拠出年金の教育コンテンツはほとんどが中立的になっているので安心して視聴できます。すでに投資をしている人も、初心に返って視聴してみることをおすすめします。

 企業型DCの特徴は、退職金の原資は会社が出すものの、実際に運用するかどうかの判断は社員自らが行うというものです。動画視聴の先に用意されているのは、運用指図の書類です。

 この書類には、「毎月いくらの掛金で、どの商品を、何割購入するのか」を自分で書きます。

 金額ベースで考えると、新人の毎月の掛金は数千円程度でしょう(1,000円ということもしばしば)。これくらいの金額であれば、全額を投資信託に回して投資経験を積むことをおすすめします。

 日本株、外国株のどちらの投資信託を選んでも、両者を組み合わせても良しです(複数の投資信託を買うこともOKですし、一つの投資信託で複数の投資対象をカバーするバランス型の投資信託を買うこともできる)。

 将来、ビジネススキルが高まり、毎月の掛金を月1万円に設定できるようになるまでに、いかに投資経験を積めるかがカギだと思ってください(できれば、市場が下落した後に回復する経験を投資額が小さいときにしておくのが理想的ですが、これはマーケット次第です)。

「選択式」の場合は、焦らなくてもよい

 ここまで説明してきた確定拠出年金は、会社の退職金制度の一部ないし全部として導入されるものです。しかし、「選択式」「ライフプラン給」のような説明が出てきたら注意してください。

「選択式DC(選択型DC)」「給与切り出し型DC」というのは、「自分の給与」を減らして、会社の確定拠出年金口座に「会社の掛金」として入金する仕組みです。

 自分のお金を会社のお金と偽装しているようなものですが、それにより税制メリット、社会保険料の節減メリットが生まれるため、一部の企業では採用されています。

 この場合、先述した「会社がお金を出してくれる」構図はありませんから、無理に自分の給与を減らす必要はありません。

 確定拠出年金は原則として「60歳まで基本的に下ろせない」ため、無理をして積み立てをすると日常生活でお金が足りなくなったときに困ります。

「選択式」のようなキーワードが含まれていたら無理に加入しなくてもいいでしょう。

 ある程度キャリアを積み、家計のやりくりも慣れ、老後を見据えたマネープランを考える頃合いになってから活用してみるといいでしょう。

確定拠出年金を通じてあなたの金融リテラシーが上がる

 企業型DCへの加入は金融リテラシーを高めることができる小さなステップです。入社したばかりの新入社員に出してもらえる掛金は月1,000円、多くても数千円でしょう。

「適当に、定期預金100%で指示しておけばいいだろう」と考える方もいるかもしれませんが、このときの指図がこれからの社会人人生に大きな影響を及ぼすかもしれません。

 最初に適当に指示書を書いた社員は、そのあと月5,000円になっても月1万円になってもほったらかしにしてしまう傾向があります。この場合「悪いほったらかし」になってしまい、定期預金の残高だけが積み上がっていくことになります。

 同じほったらかしなら、最初に「国内外株の投資信託100%」「バランス型で積極的に投資を行う投資信託100%」のようにしておき、10年ほったらかす方がいいでしょう。最終的な運用成績はまったく違うものになるはずです。

 また、ここで投資をスタートしておいた方が、自分のお金が運用に回っていることもあり、経済への興味・関心に変化が生まれます。上司に「日経新聞を読め」と言われて無理やり仕事として読むより、自分のお金の運用に役立つヒントがあるかも、と思って自ら進んで読む方が楽しいはずです。

 確定拠出年金の利用者は、金融リテラシーが高く、ファイナンシャル・ウェルビーイングも高いことが分かっています。その理由は「投資教育の受講」と「投資の実践」にあると私は考えています。

 新卒入社する会社が確定拠出年金を実施している場合は、ぜひ制度を生かしてみてください。

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