実は私たちの人生のほとんどは「集中投資」である
いきなりですが、あなたの人生は「集中投資」されています。
あなたの仕事は基本的に「一つ」です。また、勤める会社も「一つ」です。体がひとつなので当然のことですが、会社との出会いひとつで生涯賃金が変わることはあります。
つまり、あなたの稼ぎはひとつの会社に大きく依存している、いわば集中投資の状態にあるということです。例えば、同時に10社とつきあい、リスクヘッジをするようなことはできないわけです(会社は複数の取引先を持ちますが、これはある意味「分散」しているわけです)。
近年ようやく、副業や複業のような働き方が現れましたが、まだまだ誰もが実行できるものではありません。
また、住宅購入も集中投資です。住宅ローンを組むとき、同時に3軒を購入することはできませんし、住宅ローンを組むタイミングも契約をする一時点に大きく影響します。
超低金利の時期にローンを組んだり、不動産価格の大幅上昇前に購入したりすることで、結果として安く買えることもあります。一方で逆になることもあります。
このように、唐突に「集中投資」という話をあなたのプライベートに持ち込んでしまったのには理由があります。
あなたの人生が集中投資の構図を避けられないなら、あなたの資産運用こそ分散投資でいいのだ、と説明できるからです。
集中投資は大きいリターンが期待できるが…
集中投資と分散投資、どちらが優れているかというのはいつも議論の種となっていますが、結局のところ結論は出ません。それぞれが違うベクトルを向いて「自分のほうが有利」と主張しているにすぎないからです。
集中投資は期待リターンの最大化、あるいはリソース不足によって生じる代わりにリスクも大きくなります。数社の株式だけを保有することは、まさに個別企業の成長にのみリターンを依存しています。大家となるのは悪い投資ではありませんが、1軒のワンルームマンションだけで大家になるほどリスクを集中させた状況はありません。
いずれも期待リターンが高まるとともに、リスクも高くなります。そのリスクを抑えるために銘柄の選別などを行うわけですが、未知の情報までカバーすることはできません(不動産投資だと、いい人が借りてくれるかどうかまで大家はコントロール不可能というように)。
ただし、集中投資が必ずダメというわけではありません。実際、億り人のほとんどは高いリスクテイクを行い、結果として成功した人といえます(その背景には、高いリスクを取って死屍累々となったたくさんの人がいるかもしれませんが、それは考えない)。
しかし、個人の資産運用の選択肢として分散投資を推したい理由は、「自分自身の人生が集中投資だから、資産運用では分散投資でいいのではないか」と整理できるからです。
資産運用も集中投資するか、反対に分散投資をするか
もし、あなたがリスク選好的というのなら、人生も投資も集中投資でリスクを高めるといいでしょう。投資に向けるべき時間も自然に増えますが、おそらくこういう人たちは気にすることなく投資のために時間を費やせるタイプでしょう。
しかし、ほとんどの人は、人生を楽しむことにこそ時間を注ぎたいと考えているはずです。友人や家族と過ごす時間、アニメやゲーム、映画などを楽しむ時間、スポーツやレジャーを楽しむ時間、あるいはリラックスするための時間を必要としています。
それに、本業の仕事に集中してビジネススキルを高め、仕事から得られるリターンを高めなければならないときは投資に自分のリソースを配分できなくてもいいわけです。
国内外に分散投資を行うこと、望むのであれば株式投資以外のアセットクラスにも分散すること(少なくとも現預金と投資の割合は意識する)、タイミングをねらう投資を回避するなら定期的な積立投資を行い短期の売却を行わないこと、などをあなたの投資戦略に採用するだけでリスク資産運用への負担が大きく減ります。
すると、ほとんどは自動化され、「ほったらかし投資」になります(そして長期的には結果も上々のものとなる可能性が高い)。投資に時間を割かなくてすむ分を、仕事やプライベートの時間に費やすことができるでしょう。
悩ましいのは人間の心理的バイアス
しかし、私たち人間の難しいところは、自分が今下している判断が正しいかどうかを考えがちであるところです。
勤務先の選択、転職の回避、住宅購入、結婚あるいは離婚、投資の判断など、自分が下した判断を「これは失敗であった」と認めることはなかなか受け入れ難く、多くの場合、現状を是認したり、ポジティブなものと判断したりします。
そのため、投資において将来の判断をするときにも、不確定なファクターであるにもかかわらず「今が底である」とか「ここから上がるに違いない」と自分の見立てを正しいものと判断したくなるのです。
「未来は分からないからこそ、長期積立分散投資」と考えるのは、個人レベルの判断ミスというバイアスを回避する方法でもあります。
仕事やプライベートなど人生においては集中投資せざるを得ないなら、資産運用においては分散投資を意識してみてはいかがでしょうか。























































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