4月株主優待 人気ランキング
順位 | コード | 銘柄名 | 優待品例 | 優待発生金額※1 |
---|---|---|---|---|
1 | 6630 | ヤーマン | 買い物割引券 | 83,300 |
2 | 2198 | アイ・ケイ・ケイHD | 自社特選品 | 83,700 |
3 | 9603 | エイチ・アイ・エス | 旅行割引券など | 143,900 |
4 | 2593 | 伊藤園 | 自社製品 | 298,500 |
5 | 8894 | REVOLUTION | QUOカードPay | 402,000 |
6 | 3476 | 投資法人みらい | 宿泊割引 | 41,850 |
7 | 2751 | テンポスHD | 食事券 | 365,000 |
8 | 8975 | いちごオフィスリート投資法人 | 観戦チケット | 81,600 |
9 | 8079 | 正栄食品工業 | 自社製品 | 405,500 |
10 | 7604 | 梅の花 | 飲食割引カード | 85,300 |
※1 優待発生金額 =2025年3月6日終値の株価 × 優待獲得最低株数で計算した金額です。 |
最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>
このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客さまの人数が2025年3月3日時点で多い順番です。 この記事は銘柄を推奨するものではありません。 売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。 2025年3月6日時点の終値や数値を、楽天証券Webサイトから採取して記載しています。 配当利回りは、各社の最新の決算短信から算出しておりますが、市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。 |
4月の株主優待銘柄は32銘柄!
2025年4月優待は、4月25日(金)が権利付き最終日、土日をはさんで4月28日(月)が権利落ち日、昭和の日の祝日29日(火)をはさんだ4月30日(水)が権利確定日という、飛び飛びのスケジュールになります。
4月優待株は32銘柄と、3月の795銘柄から激減します。
人気上位は美容器具メーカー・ヤーマンの高額買い物割引優待やブライダル企業アイ・ケイ・ケイホールディングスの自社特選品優待です。
ベスト10以外にも魅力的な外食系優待のある少数精鋭の月になります。ただし、業績の停滞や成長期待のなさなどもあって株価が低迷している銘柄も多いので注意が必要です。
購入にあたっては決算短信などで業績が上向き転換しそうか判断するとともに、株価チャートを見て、どのあたりの安値で下げ止まりそうか慎重にチェックしましょう。
※楽天証券 株主優待検索より
人気ランキング10位以下の外食・食材系優待には、
- 総菜店「RF1」や「神戸コロッケ」運営のロック・フィールド(4月末に200株[投資金額約32万3,600円]で、店舗で利用できるそうざい券1,000円分、10月末は100株以上で一律1,000円分。2026年4月末からは4月・10月末に100株を1年以上継続保有で500円分と継続保有が条件に)
- 横浜家系ラーメン「町田商店」、ガッツリ系の「豚山」などを展開するギフトホールディングス(4月・10月末に100株で店舗の券売機ボタン・メニュー表からどれでも一つ選べる食事券1枚か豚山オンラインストアの割引クーポン1,000円分。1年以上継続保有で2枚に増加)
- 百貨店などに精肉、総菜、和菓子などの店舗を展開する柿安本店(4月末に100株で、店舗で利用できる優待利用券1,000円分)
- 「椿屋珈琲」「イタリアンダイニングDONA」などを運営する東和フードサービス(4月末に100株で1,500円分の店舗で利用できる優待割引券、10月末は1,000円分)
などがあります。
4月優待の注目株は優待廃止→やっぱり復活のくら寿司!
4月優待株ではつい最近、ドラマが生まれました。その主役は、回転すしチェーンのくら寿司(2695)です。2024年12月11日、同社は4月末に100株保有で、店舗で利用できる優待割引券2,500円分が贈呈される株主優待制度の廃止を発表しました。
この発表を受けて、発表当日の終値が3,865円だった同社の株は翌12月12日、15.8%安の3,255円まで急落。その後も2025年2月17日に2,537円の最安値をつけるまで続落しました。
同社の業績はそれほど大きな変化がなかったため、株主優待制度をいきなり廃止することがいかに株価にとってネガティブかを実証する結果になっていました。
しかし、同社は2025年2月19日に一転、株主優待制度の再導入を発表。4月末に100株保有で食事券2,500円分贈呈の優待制度を再開しました。
廃止前は1,000円の飲食利用で500円割引券1枚が利用できましたが、今回の4月末からは額面通り使える食事券なので、実質、優待拡充です。
この発表を受けて翌2月20日、同社の株価はストップ高となり、優待廃止で生じた下落幅の約半値戻しに成功しました。
同社は人気アニメとのコラボレーション企画が好評。インバウンド需要の取り込みもあって業績は好調そのものです。今期2025年10月期は12%の営業減益予想ですが、会社予想は保守的すぎるという見方もあります。
「半値戻しは全戻し」という相場格言もあるので、さらなる株価上昇に期待したいところです。
最近はQUOカード数万円といった高額優待を導入して株価が急騰する銘柄も目立ちます。しかし、優待廃止で株価が急落したのでやっぱり優待を再導入すると発表して株価が急騰した銘柄はなかなかありません。
それほど株主優待制度の存在が投資家にも強く意識される時代になったということでしょう。今回はランク外ですが、4月優待株の中でも注目度はNo.1です。
1位:ヤーマン(6630)
権利付き最終月:4月[貸借銘柄] 株価:833円(2025年3月6日終値) 配当利回り:1.08% 優待発生株数:100株以上 優待内容:100株以上で5,000円分、500株以上で1万4,000円分の株主優待割引券 その他条件:「YA-MAN the store GINZA」「なんばスカイオ店」(フェイス、リフト、ジム含む)自社オンラインストアで利用可。1年以上2年未満継続保有の場合、100株以上500株未満の株主には7,000円分、500株以上は1万7,000円分 。2年以上5年未満の場合、100株以上500株未満は1万円分、500株以上は2万円分。5年以上の場合、100株以上500株未満は1万3,000円分、500株以上は2万3,000円分 最新情報は企業HPからご確認ください |
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4月優待株の人気第1位は美容・健康機器メーカーのヤーマン。
4月末に100株保有で同社直営店やWebサイト「ヤーマンオンラインストア」で利用できる株主優待割引券5,000円分が贈呈されます。
1年以上継続で7,000円分、2年以上で1万円分、5年以上で1万3,000円分に増額される保有期間に応じた優待増額もあります。
100株の投資金額約8万3,300円で5,000円分の高額割引券がもらえるので、同社の美顔器、スチーマー、ヘアアイロン好きの人には非常に魅力的な優待です。
同社は収益源だった中国市場の落ち込みで、前期2024年4月期は大幅な減収減益に加えて株主配当も減配となりました。
今期2025年4月期は東京・銀座の旗艦店でのインバウンド(訪日外国人)向け販売も奏功して業績が底打ちする見通し。ただ、最高益を記録した2022年4月期と比べると利益水準はまだ3分の1以下に低迷しています。
株価も長期下落が続いていますが、そろそろ下げ止まりに期待してもいいかもしれません。
2位:アイ・ケイ・ケイHD(2198)
権利付き最終月:4月[貸借銘柄] 株価:837円(2025年3月6日終値) 配当利回り:2.87% 優待発生株数:100株以上 優待内容:100株以上で(1)自社特選品(菓子)2,000円相当、500株以上で(1)3,500円相当、1,000株以上で(2)自社特選ギフト6,000円相当、5,000株以上で(2)1万1,000円相当。100株以上で食事等優待券3枚 その他条件:自社特選品(菓子)または自社特選ギフトは2026年以降は1年以上継続保有した株主のみに贈呈、(1)(2)は100株以上500株未満の株主には(1)2,200円相当、500株以上1,000株未満は(1)3,800円相当、1,000株以上5,000株未満は(2)6,500円相当、5,000株以上は(2)1万1,500円相当に変更。食事等優待券は「ラ・ロシェル」などで利用可 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第2位は自然調和型のハウスウエディング事業を展開する、九州が地盤のアイ・ケイ・ケイHD。
4月末に100株保有で同社特選お菓子2,000円相当が贈呈されます。
さらにセレブ気分を味わえるレストランの食事等優待券3枚も贈られます。
優待券を使うと、フレンチの鉄人、坂井宏行氏が手掛けるレストラン「ラ・ロシェル」(福岡店、南青山店、山王店)、同社レストラン「キュイジーヌ フランセーズ ラ・シャンス」などのランチ、ディナーの対象コースを1,000~2,000円前後の割引料金で利用できます。
来年2026年4月末以降は100株で2,200円相当のお菓子に増額されますが、1年以上の継続保有条件がつくことになりました。
そのため、来年4月末も優待権利を取得したい場合は、今回の2025年4月末までに株主になっている必要があります。
同社はコロナ禍明けの結婚式需要復活で前期2024年10月期は過去最高益を更新しましたが、今期2025年10月期は特需がはげ落ちたことで減収減益予想です。
今後は東京・有明の公園など都市部にも式場を展開するなど成長期待も高いことから、株価は800円台に再上昇中。
予想配当利回りが2.85%に達するのも魅力的といえるでしょう。
3位:エイチ・アイ・エス(9603)
権利付き最終月:4月、10月[貸借銘柄] 株価:1,439円(2025年3月6日終値) 配当利回り:0.69% 優待発生株数:100株以上 優待内容:100株以上で2枚、500株以上で4枚、1,000株以上で6枚の株主優待券(1,000円分)。100株以上で「ラグーナテンボス」入場割引券(500円)1枚 その他条件:株主優待券は1万2,000円以上の旅行商品で1人1枚、2万4,000円以上で1人2枚利用可。「ラグーナテンボス」入場割引券は1枚で5名まで利用可 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第3位は旅行代理店のエイチ・アイ・エス。
4月・10月末に100株保有で旅行商品の割引に使えるHIS株主優待券2,000円分と、愛知県蒲郡市にある「ラグーナテンボス」入園割引券500円分が贈呈されます。
HIS株主優待券はエイチ・アイ・エスグループの旅行商品1万2,000円(税込)以上の購入で1枚(1,000円分)、2万4,000円以上で2枚(2,000円分)使えます。
コロナ禍で深刻な経営危機に陥っていた同社ですが、コロナ禍明けの旅行需要復活で今期2024年10月期は大幅な増収増益予想で、最終利益の黒字転換にも期待がかかっていました。
しかし、2024年12月に発表した子会社のコロナ禍での雇用調整助成金の不正受給問題で決算発表を3月31日まで延期。経営状況や業績動向が不透明な点が気がかりです。
株価も1月に1,311円の安値をつけ、現在も低迷が続いています。延期されている2024年10月期決算の発表までは様子見したほうがいいでしょう。
4位:伊藤園(2593)
権利付き最終月:4月[貸借銘柄] 株価:2,985円(2025年3月6日終値) 配当利回り:1.47% 優待発生株数:100株以上 優待内容:100株以上で1,500円相当の自社製品(緑茶・ジュースなど)、伊藤園通信販売「健康体」のパンフレット(30%割引クーポン付)。1,000株以上で3,000円相当の自社製品(緑茶・ジュースなど)、伊藤園通信販売「健康体」のパンフレット(50%割引クーポン付) その他条件:普通株主および優先株主が対象。普通株式と優先株式の保有数は合算せず、おのおの実施 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第4位は緑茶飲料で国内首位の飲料品メーカー・伊藤園。
4月末に100株保有で自社製品詰め合わせ1,500円相当と30%割引クーポンがついた同社通信販売「健康体」のパンフレットが贈呈されます。
2024年度の優待実績では100株1,500円相当で、「おーいお茶」「1日分の野菜」など飲料品12点が贈呈されました。
同社は商品値上げや米国での緑茶販売が好調で、今期2025年4月期も前期に引き続き、過去最高の売上高と利益を更新する見込みです。
しかし、増益率の低下など成長鈍化が嫌われて株価の下降トレンドが止まらず、2016年以来の3,000円割れも視野に入りましたが、現在は2,985円まで反発。明確な株価の底打ち反転を待ちましょう。
株価の下げ止まりを確認してからの購入が無難といえるでしょう。
5位:REVOLUTION(8894)
権利付き最終月:4月、10月[貸借銘柄] 株価:201円(2025年3月6日終値) 配当利回り:0.00% 優待発生株数:2,000株以上 優待内容:2,000株以上で6万円分のQUOカードPay その他条件:6カ月以上継続保有の株主のみに贈呈。ただし2025年4月のみ3カ月以上継続保有の株主にも贈呈 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第5位は中古不動産の再生・仲介や不動産クラウドファンディング事業を手掛けるREVOLUTION。
同社は2024年10月末に、4月・10月末に2,000株(投資金額約40万2,000円)以上を半年間継続保有すると6万円のQUOカードPay贈呈という、超破格の高額優待を導入しました。
今回2025年4月末がその初回贈呈になります。
同社によると2024年10月末時点で2,000株保有の株主は計2,965人。
その全てが継続保有を続けた場合、年2回、合計12万円分のQUOカードPay優待に必要な資金は最大3.6億円に達する見込みです。
同社の2024年10月期の純利益は3.9億円。優待資金だけで相当な負担になりそうです。
同社は業績低迷が続いていましたが、中古不動産の再生・仲介事業に進出した2024年10月期に業績が持ち直し、黒字転換に成功。
2024年10月には投資配当型クラウドファンディングのWeCapital社を子会社化し、今期2025年4月期は大幅増収予想ですが、再度、最終赤字に転落するもようです。
高額優待発表で一時691円まで上昇した株価も201円と急騰以前の株価水準以下まで力なく急落しています。
確かに高額優待は魅力的なものの高額優待の持続可能性なども考えると、業績・株価の持ち直しを待ったほうがいいでしょう。