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楽天証券社長と行動ファイナンスの教授が「間違いない資産づくり」を真剣に考えた

答えてくれた人
日経BP 日経マネー編集委員 大口克人さん
日経BP 日経ビジネス編集部 シニアエディター 村上富美さん
著者ってどんな人?
楠 雄治
楽天証券代表取締役社長。86年、広島大学文学部卒業後、日本DEC(現日本HP)入社。96年、シカゴ大学MBA取得。同年A.T.カーニー入社。99年、DLJディレクトSFG証券(現楽天証券)入社。2006年10月、代表取締役社長に就任。2014年1月、楽天株式会社(現楽天グループ)常務執行役員に就任。その他、楽天投信投資顧問株式会社、Rakuten Securities Hong Kong Limited(香港)、Rakuten Securities Bullion Hong Kong Limited(香港)、Rakuten Trade Sdn. Bhd.(マレーシア)、楽天ウォレット株式会社の取締役を兼任。
角谷快彦教授
広島大学ディスティングイシュト・プロフェッサー、広島大学医療経済研究拠点(HiHER)拠点リーダー、同大学院経済学プログラム(経済学部)教授。専門分野は医療経済学、行動ファイナンス、金融リテラシーをはじめとする実証研究。人々の「ウェルビーイング」に資する事象に興味があり、幅広い研究を行っている。
編集者から見た著者はこんな人!
楽天証券の楠社長は、日本の生活者が自分や家族のお金の悩みから解放され、より良い生き方ができるような基本原則を会社として確立したいと考えていたそうです。学問的には「行動ファイナンス」と言われる分野です。しかし日本人の投資行動を対象にした研究は少なく、日本で協力してくれる学識経験者を長い間探していました。
そんな時に広島大学大学院の角谷教授と出会いました。角谷教授は人々の安寧「ウェルビーイング」という観点から、医療経済学や金融リテラシーの研究をされ、多くの論文を世界に発信している気鋭の研究者です。
2人は意気投合し、それぞれの長年の経験と知見を1冊の本にまとめようと決めました。楠社長も角谷教授も、多忙を顧みずに時間を割いて執筆に取り組みました。投資でよく起こる失敗やリスクを解説しながらも、資産づくりにおける投資の有用性を知ってほしい、2人のそんな「熱量の高い思い」が形となった1冊に仕上がったと思っています。
どんな人にオススメ?
・自分はどうせお金持ちにはなれない、と思っている人
・自分は「投資が下手だ」と思っている人
・投資に真剣に取り組んでいるのに、思うような結果が出ていない人
・資産形成を通して、幸せな人生を送りたい人
人生の中で、しっかりと時間をかけて着実に資産形成していきたい人。特に、「新NISAは話題だし、周りも投資を始めているので自分もと考えているけれど、どうしたらいいのか分からない」「ギャンブル的なハラハラする投資法ではなく、誰でもでき失敗する可能性の低い、間違いない投資法を知りたい」という方にお勧めします。
この本の、ここが読みどころ!
お二人の知見や経験を通して見えてきた「間違いない堅実な投資法」を説いており、それを続けていくことでミリオネア(日本で言えば“億り人”)に近づけること、米国のミリオネア調査でも多い職業はエンジニアや教師など、意外に地味な職業であることが、学術的な証拠をもとに示されています。
また、理屈は分かっているはずなのに人は金融ショックの際、なぜ資産をパニック売りしてしまうのか、どうすればそこを乗り切れるのかなど、直接的に投資の役に立つアドバイスも満載です。本著の中では、証券会社の社長である楠社長がどんな投資信託の選び方をしているかも包み隠さず開示しており、驚きと共に納得感を与えてくれるでしょう。
さらに、投資で実際に生活を豊かにしている3組の個人投資家が登場し、何のためにどんな方法で投資を続けているのかを具体的に教えてくれます。つまり学術的な理論×証券会社社長としての知見×実際の例という合わせ技で、読者の皆さんの投資をサポートする本なのです。

最後にもう1つ。読者だけの特典として、独自開発の「パニック売り傾向チェック」もお手持ちのスマホで簡単にできるようになっています。ぜひチェックしてみて、自分の傾向を知っていただきたいです。

編集者の制作秘話
角谷教授は原稿作成に関して全く妥協せず推敲を重ね、さらに多くの研究論文も引用し「学術性も保ちながら、分かりやすく伝えたい、楠社長のためにも、いい本にしたい」と終始意欲的でした。何より、市井の人々の資産づくりに役立つ本にしたいという教授の熱い思いには、こちらも共感してしまうところ大でした。
通常、著者とのやり取りはメールが多いのですが、教授とは頻繁に電話やり取りしたことから、編集者としてのやる気をダイレクトに引き出された感があります。
楠社長のパートに関しては、金融業界に関わる編集者として「日本の金融業界はこのままでいいのか」「証券会社の正しいあり方とは」と、金融メディアの編集者として、長年もやもやとしていた部分につき、「もっとこう変わらねばならない」とスパッと切って解き明かしてくださったのに非常に爽快感を感じました。
立場的には利益追求が求められるはずの証券会社の社長なのに、ギラギラした部分がまったくなく、分かりやすい例を上げてロジカルに説明してくださるので、実は取材や原稿のやり取りをしている時間も楽しみの一つでした。