倒産を警戒したほうがいい会社の状況として、間違っているのは?

  • 貸借対照表の自己資本比率が10%を割り込んでいる
  • キャッシュフロー計算書の営業キャッシュフローの赤字が続いている
  • 純資産に比べて株価が上がり過ぎ、PBR(株価純資産倍率)が3倍を超えている

ヒント

倒産を疑わないといけないのは、会社に入ってくる現金が減少したり、会社の中にあるお金が減ったりしているときです。

解答

3:純資産に比べて株価が上がり過ぎ、PBR(株価純資産倍率)が3倍を超えている

1の「自己資本比率」は、その会社が負債に頼らず、自分のお金(自己資本)できちんとビジネスしているかを判断する指標です。総資産に占める自己資本の比率が10%以下だと、財務力が低く、倒産リスクが高いといえます。ただし、預金という負債を元手に融資を行う銀行業など、業種によっては10%以下でも健全な場合があるので、同じ業種の別の企業と比べて自己資本比率が高いかどうかを判断基準にしましょう。また2のように、会社が本業で稼ぐ現金=営業キャッシュフローのマイナスが続いている会社は、売り上げがあっても現金が会社に入ってきていないので、倒産リスクが高くなります。一方、株価がその会社の純資産の何倍まで買われているかを示したPBRがいかに高くても、単にその株の人気が高いだけでは財務力の高さ・低さの判断材料としてあまり参考になりません。不景気や金融危機のときは倒産する企業が続出することも多いので、財務諸表や業績をよくチェックする必要があります。

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