THE S&P 500 MARKET: 2025年1月
1月の相場は一筋縄ではいかないと考えられていましたが、ふたを開けてみれば株価は上昇して月を終えました(2024年は12カ月のうち9カ月、また2023年は12カ月のうち8カ月で月間騰落率がプラスでした)。不透明感の強まりや深刻な状況悪化、また不安定な地合いなども見られましたが、こうした悪材料を織り込みながら相場は上昇し(1月は2.70%上昇)、月間での終値の最高値更新も続きました。S&P500指数は過去13カ月のうち11カ月で史上最高値を更新しました(2025年1月は最高値を一度更新すると同時に、終値でも史上初めて6,100を突破しました。昨年12月は、最高値こそ4回更新したものの、月間騰落率は2.50%のマイナスとなりました)。金価格(2025年1月末は1トロイオンス=2,834ドルとなり、2024年12月末の同2,638ドルから上昇)とビットコイン(同101,630ドル、同93,417ドル)も上昇しました。反対に、石油価格(同1バレル=73.58ドル、同74.80ドル)は下落しました。金利も低下したとはいえ(米国10年国債利回りは同4.55%、同4.58%)、引き続き高水準で推移しています(米連邦準備制度理事会(FRB)は1月会合で利下げを見送っており、市場関係者は次回利下げを6月と予想しています)。米国市場への資金流入も続いており(米国が相対的に良好な投資先と見られているため、海外からの資金流入も継続)、株式市場を支えています。企業業績も予想以上に堅調で、2024年第4四半期(そして2025年も)は過去最高を更新すると見込まれています。また、売上高も四半期ベースで過去最高になる(利益率も高水準)と予想されています。
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