3月株主優待 人気ランキング
順位 | コード | 銘柄名 | 優待品例 | 優待発生金額※1 |
---|---|---|---|---|
1 | 9432 | NTT | 自社グループポイント | 15,000 |
2 | 9434 | ソフトバンク | 電子マネー | 20,100 |
3 | 9433 | KDDI | 自社関連特典 | 497,000 |
4 | 4661 | オリエンタルランド | 1デーパスポート | 340,200 |
5 | 9202 | ANA HD | 運賃、料金割引券など | 289,600 |
6 | 7267 | ホンダ | カレンダーなど | 144,000 |
7 | 9201 | 日本航空 | 運賃割引券など | 253,800 |
8 | 9831 | ヤマダHD | 買い物割引券 | 43,900 |
9 | 8173 | 上新電機 | 買い物割引券 | 229,800 |
10 | 9104 | 商船三井 | クルーズ旅行代金割引など | 528,500 |
※1 優待発生金額 =2025年2月6日終値の株価 × 優待獲得最低株数で計算した金額です。 |
最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>
このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客さまの人数が2025年1月31日時点で多い順番です。 この記事は銘柄を推奨するものではありません。 売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。 2025年2月6日時点の終値や数値を、楽天証券Webサイトから採取して記載しています。 配当利回りは、楽天証券HPの会員ログイン後の銘柄ページより採用しておりますが、市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。 |
3月の株主優待銘柄は795銘柄!
2025年3月優待は、権利付き最終日が3月27日(木)、権利落ち日が3月28日(金)、権利確定日が3月31日(月)になります。
3月27日(木)までに優待株を買って翌28日(金)まで持ち越すと、土日をまたいだ3月31日(月)の株主名簿に株主として記載され、優待権利を獲得できます。
株主優待だけでなく、2025年3月期決算企業の株主配当の権利取得も全く同じ日程です。
3月優待株は795銘柄。1年で最も優待株が多い「優待祭り」の月になります。
※楽天証券 株主優待検索より
昨年2024年の3月優待株は778銘柄だったので、今年2025年は差し引き17銘柄の増加になりました。
人気ランキング10位以下の外食系優待には以下のような企業もあります。
- うどんの「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングス(3月、9月末に100株で3,000円分の株主優待カード)
- 回転ずしの「かっぱ寿司」運営のカッパ・クリエイト(3月、9月末に100株でコロワイドグループ店舗にて利用可能な優待ポイント3,000円分)
- 「スシロー」などを運営するFOOD & LIFE COMPANIES(3月、9月末に100株で1,650円分の飲食優待割引券。3年以上継続保有で2,750円分に増額)
- 居酒屋「甘太郎」などを運営し、子会社にアトム、カッパ・クリエイトなどを持つコロワイド(3月、9月末に500株[投資金額約84万8,000円]で、コロワイドグループ店舗で使える2万円分の優待ポイント)
- 「サンマルクカフェ」などを運営するサンマルクホールディングス(3月末に100株以上で飲食料金が1年間、主に20%割引になる株主優待カード1枚)
- 牛丼の「すき家」などを運営するゼンショーホールディングス(3月、9月末に100株で1,000円分の食事優待券)
3月の優待新設銘柄や高配当優待株
昨年2024年より17銘柄も増えた2025年3月優待株。
最近は株主優待制度を新設して個人投資家に株主になってもらうことで、市場に流通する株式(「流通株式」と呼びます)を上場維持基準以上に引き上げる動きが鮮明です。
企業同士の株式持ち合い解消の受け皿や物言う株主による経営介入、買収攻勢の対抗策として優待目的の個人投資家を増やしたいことも、優待新設、拡充企業が増えている一因です。
3月の優待新設銘柄で目を引くのは2024年10月23日に新規上場を果たした東京メトロ(9023)。
同社の株を3月、9月末に200株(投資金額約34万8,400円)保有すると東京メトロ線片道1乗車に利用できる株主優待乗車証3枚が贈呈されます。
3月末株主にはECサイト「メトロの缶詰」300円引きクーポン券1枚(3,000円以上の買い物で1年間何度でも利用可能)、「地下鉄博物館」無料招待券5枚、同社丸の内線大手町駅などにある「そば処めとろ庵」のかき揚げトッピング無料券(350円以上の利用に限る)3枚など、盛りだくさんな同社関連施設優待券も贈られます。
また、2025年3月優待株は携帯キャリア大手3社が人気上位を独占する結果になりました。
2025年3月期の予想配当利回りはNTT(9432)が3.41%、ソフトバンク(9434)が4.30%、KDDI(9433)が2.80%といずれ高配当利回り。
今後も株主還元に積極的な高配当優待株の人気が続くと思われます。
1位:NTT(9432)
権利付き最終月:3月[貸借銘柄] 株価:150円(2025年2月6日終値) 配当利回り:3.40% 優待獲得株数:100株以上 優待内容:「dポイント」付与 その他条件:継続保有の株主のみに贈呈。継続保有2年以上3年未満の株主には1,500ポイント、継続保有5年以上6年未満の株主には3,000ポイント 最新情報は企業HPからご確認ください |
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3月優待株の人気第1位は携帯キャリア「NTTドコモ」を傘下に持つNTT。
3月末に100株を2年以上3年未満保有でNTTドコモの電子マネー「dポイント」1,500ポイント、5年以上6年未満の保有で3,000ポイント贈呈という変則的な2度限りの優待になります。
今回、2年以上継続保有条件に達するのは2023年3月31日までに株主になった投資家です。
毎年贈呈される優待ではありませんが、NTT株100株の投資金額約1万5,000円に対して5年以上の長期保有で合計4,500円分のdポイントが贈呈されるので、投資効率のいい優待といえるでしょう。
同社の2025年3月期の業績は固定電話の低迷で営業減益予想ですが、来期2026年3月期は好調なデータセンター事業の成長に期待できそうです。
同社は日本一の情報通信企業だけあって、今後は日本国内でのAI(人工知能)普及の恩恵を受けることになりそうです。
株価は2024年1年間で前年末比8.3%下落しましたが、そろそろ見直し買いの好機かもしれません。
2位:ソフトバンク(9434)
権利付き最終月:3月[貸借銘柄] 株価:201円(2025年2月6日終値) 配当利回り:4.27% 優待獲得株数:100株以上 優待内容:1,000円分の「PayPayマネーライト」付与 その他条件:2025年3月より起算して、1年以上継続保有した株主のみに贈呈 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第2位は携帯キャリア国内3位のソフトバンク。
同社は2024年4月25日に同10月1日からの株式10分割を発表。同時に100株以上を1年以上保有する株主に電子決済アプリ「PayPay」で使える「PayPayマネーライト」1,000円分が贈呈される優待制度を新設しました。
PayPayマネーライトは送金(現金化)や自治体への請求書払いはできないものの、通常のPayPayマネーと同様にPayPay加盟店での買い物やオンラインショッピングに使える電子マネーです。
このPayPayマネーライト優待は、2025年3月末に株主になって来年2026年3月末まで継続保有することで初めて贈呈されます。
2026年3月末以降は、1年以上の継続保有で毎年PayPayマネーライト1,000円分が贈られます。
ソフトバンクの今期2025年3月期は、電子決済子会社のPayPayが初の黒字化を達成したこともあり、増収増益予想。
株価も2024年7月に上場来高値210.5円を付け、現在も200円前後の高値圏にあるなど好調です。
3位:KDDI(9433)
権利付き最終月:3月[貸借銘柄] 株価:4,970円(2025年2月6日終値) 配当利回り:2.82% 優待獲得株数:100株以上 優待内容:2,000円相当の自社関連特典 その他条件:「Pontaポイント」またはローソン、成城石井詰め合わせセットより選択可。「Pontaポイント」はauPAYマーケット限定ポイントとして1.5倍に増量可。優待品に代えて社会貢献活動団体への寄付選択可。100株以上を1年以上継続保有した株主のみに贈呈。5年以上継続保有の場合、3,000円相当を贈呈。2025年4月1日の株式分割(1→2)実施後は、優待内容の基準株式数は100株を200株に読み替えたものに変更 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第3位は携帯キャリア「au」などを運営するKDDI。
同社の優待は、昨年2024年までは3月末に100株保有で全国のグルメ商品から1点選べるカタログギフト3,000円相当(5年以上継続保有で5,000円相当に増額)でした。
今回2025年3月末からは、優待内容が同社関連サービスの特典から一つ選択する方式に変更されます。
選べるのは店舗やネットの買い物などに使える「Pontaポイント」の他、eコマースの「au PAYマーケット」、旅行サイト「Relux」、宅配「menu」の特典などから一つです。
Pontaポイントを選択した場合、100株を1年以上継続保有で2,000ポイント贈呈。「お得なポイント交換所」を利用して条件を満たすと、「au PAYマーケット限定Pontaポイント」最大3,000ポイントに増額されます。
5年以上継続保有すると贈呈されるPontaポイントが3,000ポイントに増額。優待内容が少々複雑になりましたが、それでも魅力的な電子マネー系優待といえるでしょう。
同社の2025年3月期は大容量プランの利用増加で個人向け通信が好調。2023年3月期に記録した過去最高益更新予想です。
株価も2025年1月に上場来高値5,254円に到達するなど、長期上昇トレンドが続いています。
4位:オリエンタルランド(4661)
権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄] 株価:3,402円(2025年2月6日終値) 配当利回り:0.38% 優待獲得株数:100株以上 優待内容:500株以上で1枚(3月のみ)、2,000株以上で1枚、4,000株以上で2枚、6,000株以上で3枚、8,000株以上で4枚、1万株以上で5枚、1万2,000株以上で6枚の1デーパスポート その他条件:「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかで利用可 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第4位は東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド。
同社の優待は、3月、9月末に「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」いずれかで利用可能な1デーパスポートが贈呈されるというもの。
3月末に500株(投資金額約170万1,000円)保有で1枚が贈呈されます。
ただ100株保有でも9月末に3年以上継続保有すると、その年の12月に1デーパスポート1枚が贈呈される長期保有株主向け株主優待制度も用意されています。
同社の2025年3月期はホテル稼働率が高水準なものの、猛暑でテーマパーク入園者数が減少。設備投資や人件費の増加もあって小幅の増収増益予想です。
しかし、同社の株式の20%弱を保有する京成電鉄(9009)に対して物言う株主がオリエンタルランド株の売却を迫っていることもあり、2024年は株価が前年末比34.8%も下落しました。
2025年に入って多少持ち直していますが、株価が完全に下げ止まるのを待ってからの購入がいいかもしれません。
5位:ANA HD(9202)
権利付き最終月:3月、9月[貸借銘柄] 株価:2,896円(2025年2月6日終値) 配当利回り:1.73% 優待獲得株数:100株以上 優待内容:100株以上で1枚(以下100株ごとに1枚増)、400株以上で4枚(以下200株ごとに1枚増)、1,000株以上で7枚(以下400株ごとに1枚増)、10万株以上で254枚(以下800株ごとに1枚増)の株主優待番号ご案内書。また、100株以上で自社グループ優待券1冊 その他条件:株主優待番号ご案内書は片道1区間株主優待割引運賃で利用可(他航空会社が運行するコードシェア便に一部対象外路線有)。混雑状況により販売座席数に制限有。自社グループ優待券は1冊に以下(1)~(3)の共通優待券18枚、(4)、(5)は株主割引価格。(1)IHG・ANA・ホテルズグループジャパン(「インターコンチネンタル」「ANAクラウンプラザホテル」「ホリデイ・イン」「ホリデイ・イン リゾート」)割引:宿泊(ベストフレキシブル料金の室料のみ)20%割引、レストラン、バー飲食10%割引※一部適用除外ホテル有(2)ゴルフプレー料金割引:「武蔵の杜カントリークラブ」「早来カントリー倶楽部」(3)空港売店、免税店割引:「ANA FESTA」「ANA DUTY FREE SHOP」10%割引※一部除外店舗、商品有(4)国内、海外ツアー商品割引:「ANAトラベラーズ」国内ダイナミックパッケージ割引クーポン(旅行代金によりクーポン額は異なる)、海外ダイナミックパッケージ旅行代金(空港諸税を除く)から2%割引。同パッケージツアー(国内、海外)旅行代金から5%割引(5)株主限定通信販売<有効期間、発行時期>3月株主:6~11月末(5月末発行)9月株主:12月~翌年5月末(11月末発行) 最新情報は企業HPからご確認ください |
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第5位は航空会社のANAホールディングス。
3月、9月末に100株保有すると、国内線片道1区間に株主優待割引運賃で搭乗できる株主優待番号案内書1枚が贈呈されます。
通常、優待割引運賃は「ANA FLEXD」の半額に設定されており、例えば東京~沖縄間の運賃はANA FLEXDが5万7,800円のところ、優待割引運賃は2万8,900円になります。
その他、ANAグループ各社、提携ホテルの宿泊料10%以上割引、ANAグループの空港内売店での買い物10%割引、ANAトラベラーズのツアー割引といった特典もあります。
同社の2025年3月期はインバウンドに沸く国内線、北米行きなど高単価の国際線ともに好調ですが、燃料費、整備費用の増加で減益予想です。
株価も2024年は3,000円前後で小幅下落しており、コロナ明けで業績好転に期待が集まった2023年半ばまでの上昇が停滞。
下げ止まりの兆しもあるため、来期2026年3月期の業績が上向けば株価の再上昇に期待できるかもしれません。