債務の利払い費が急速に増加、社会保障費や国防費を上回る支出に
世界最大級規模のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者であるレイ・ダリオは、スイスのダボスで開かれていた世界経済フォーラムから米CNBCの番組に出演し、「政治家が協力して問題を解決する限り、赤字削減は増税、歳出削減、あるいはその二つの組み合わせによって達成できる」と述べた。
ダリオは、現在予測されている財政赤字は米国内総生産の7.5%に達するが、この比率が3%まで下がれば、債券市場の需給不均衡は大幅に緩和されたと指摘した。
継続的な歳出の増加と税収の減少に伴い国の借金は36兆ドルの大台を超えた。2024年には、社会保障費、国防費、医療費以外のどの支出よりも利払いの方が多くなることが想定されている。中でも最も懸念すべき項目は、その利払い費用を賄うための税収との関係である。利払い額は急騰している。「税収に対する利払い比率」は2024年第3四半期に37.8%に急上昇した。
米国の政府税収に対する利払い比率
第3四半期時点の連邦政府の税収は7,400億ドル(青)と前年同期比4.1%増、額にして290億ドル増えたのに対し、利払い額は2,790億ドル(赤)と前年同期比で15%増、額にして370億ドル増加した。利払い額が急速に増えている。
米国の税収(青)と利払い(赤)の推移
国家債務は今や36兆1,000億ドルにまで膨れ上がった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長でさえ「持続不可能」だと言っている。長期的に税収を増やす方策としては、所得の増加、雇用の増加、賃金の上昇(課税対象となる賃金を得る労働者の増加)、企業の利益の増加、金融市場の活況などが考えられる。
米国の債務とGDPの比較(全てがひっくり返った)
この問題に対処するために何ができるのか、あるいは何が起きるのか。議会が対処する。インフレが対応する。あるいはその両方かもしれない。そして米国は今後、より高いインフレに巻き込まれる可能性がある。その結果としてより高い長期金利に巻き込まれる可能性もある。米国はすでにその道を歩み始めており、今では頑固なインフレに巻き込まれている。








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