正解は…
正解はBです。
Bを実施したあと、アセット・アロケーションは、運用開始時点と同じ比率に戻ります。
リバランス後のポートフォリオ

このように、アセット・アロケーションが大きく変動した時に元に戻すアクションを、リバランスと言います。
株などの高リスク資産は値動きが激しく、急騰・急落を繰り返します。急騰した資産を少しだけ売り、急落した資産を少しだけ買うリバランスは、長期のパフォーマンス向上とリスク管理に貢献するので、できればやった方が良いと思います。
長期投資のために構築したポートフォリオを、何もせず放置しておいても悪くはありません。ただ、できれば数年に1回、あるいは相場が大きく動いた後に、リバランスを検討したら良いと思います。
クイズの設問にある【A】と【C】は、リバランスの悪い例です。
【A】は、安全資産をゼロにして、値上がり率の高かった外国株を買い増しする行動です。ポートフォリオのリスクが高くなり過ぎるので、望ましくありません。
【C】は値上がり率の高かった外国株式を全て売ってしまうものです。安全資産の比率が高くなり過ぎるので、望ましくありません。
値上がり率の高かった外国株式を少しだけ売り、値上がり率の低かった資産に移すリバランス【B】を少しだけやるのが良いと思います。
GPIFを応用したアセット・アロケーション
皆さまが資産形成するためのアセット・アロケーションとして、GPIF型をそのまま使っても良いですが、個人の事情に合わせて以下のように修正しても良いと思います。
GPIF基本ポートフォリオを応用したさまざまなアセット・アロケーション

GPIFの基本ポートフォリオをタタキ台として、皆さまにふさわしいアセット・アロケーションを工夫してください。
テクニカル・ファンダメンタルズ分析を詳しく学びたい方へ
最後に、個別株投資にチャレンジしたい方に、私の著書の紹介です。ダイヤモンド社より、株価チャートの読み方をトレーニングする「株トレ」(黄色の本)と、決算書の見方などを学ぶ「株トレ ファンダメンタルズ編」(水色の本)が出版されています。どちらも一問一答形式で株式投資の基礎を学ぶ形です。
「2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ」
「2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ ファンダメンタルズ編」