米中央銀行の歴代議長の発言は有名になることが多いですが、次のうち議長発言ではないものは?

  • 根拠なき熱狂が資産価値をいつ過度に膨らませるか誰が予測できるのだろう?
  • デフレ脱却のためにはヘリコプターからお金をばらまけばいい
  • 米国は常に最も低い金利を支払うべきだ。インフレはない!

ヒント

三つのうち一つは、米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が金利を引き下げないことにいら立ったトランプ米大統領(1期目)の発言です。

解答

3:米国は常に最も低い金利を支払うべきだ。インフレはない!

 1の「根拠なき熱狂」は、1996年にFRB議長だったアラン・グリーンスパン氏が米国株高に対する警告として発した、非常に有名な言葉です。同氏の警告があったにもかかわらず米国株は上昇し続けましたが、4年後の2000年春にITバブルが崩壊しました。2の「ヘリコプター・マネー」は、元FRB議長ベン・バーナンキ氏が、退任後の2016年に日本を訪れ、当時の安倍晋三首相や黒田東彦日本銀行総裁と会合したときの言葉といわれるもの。3だけが中央銀行議長ではなく、トランプ氏が1期目(2017~2021年)の米国大統領を務めていた2019年9月に、なかなか金利を下げようとしないFRBを批判した際の言葉です。政策金利を引き下げて借り換えを行うことで米国政府のバランスシートを健全化するとともに、米国企業の輸出に有利なドル安に導くように圧力をかけました。

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