円安なら株高、円高なら株安になることが多い
日本株の見通しを考える時、ドル/円為替レートの見通しも併せて考える必要があります。なぜならば、円安が進む時は株高、円高が進む時は株安になることが多いからです。過去2年は、特にその傾向が強く出ました。
日経平均とドル/円為替レートの週次推移:2023年1月4日~2025年1月17日

ただし、「円安なら株安、円高なら株安」は、あくまでも「そうなることが多い」と言っているだけです。円安で株安が進むこともあれば、円高で株高が進むこともあります。
もっと長い期間で、日経平均株価とドル/円の動きを比べてみましょう。
日経平均とドル/円為替レートの月次推移:2000年1月末~2025年1月(17日)

2000年以降の2025年で見ても、「円安なら株高、円高なら株安」になることが多かったことが分かります。
実は、これは世界的に見ると、珍しいことです。世界各国の株価と為替を見ると、自国通貨が強くなる時に株が上昇、自国通貨が弱くなる時に株が下落する傾向があるからです。特に、対外負債の大きい新興国ではその傾向が強く見られます。