※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の吉井 崇裕が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
【2024年12月】今、上昇している市場はどこ?投資信託ランキング「米国株式ファンド保有者必見!2025年の投資信託選び」

 投資信託の「足元の動向」をお伝えする楽天証券分類平均リターンランキング。2024年12月版をお届けします。

 当コンテンツでは、投資信託の値動きを投資対象別に分類した楽天証券分類平均インデックスを使い、各分類の騰落率をランキング形式でお届けします。今、上昇している分類、下落している分類を把握することで、今後の投資判断の参考にしましょう。

基本8分類の直近3カ月間の騰落率

 まずは、分散投資の基本となる国内、先進国、新興国の株式、債券、REIT(リート:不動産投資信託)の基本8分類の騰落率を定点観測してみましょう。

基本8分類の過去3カ月間(2024年12月末基準)の騰落率
※2024年12月末時点

 2024年12月末を基準とした過去3カ月間の騰落率を見ると
先進国株式(広域)-為替ヘッジ無し」、
国内株式」、
先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ無し」、
新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し」、
新興国債券(広域・新興国通貨建)-為替ヘッジ無し」、
海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し
が上昇する一方、

国内債券」、
国内REIT
は下落しました。

 代表的なインデックスファンドで過去3カ月の動きを見ると、下図のように推移しています。

代表的なインデックスファンドの動き(株式・REIT)
※計測期間:2024年9月30日~2024年12月30日
代表的なインデックスファンドの動き(債券)
※計測期間:2024年9月30日~2024年12月30日

直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング

 続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。

 楽天証券分類、およそ250分類の中から、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。

過去3カ月間の騰落率ランキング(上位・下位5分類)
※2024年12月末時点

 過去3カ月間の騰落率で上位5分類は、
米国株式-為替ヘッジ無し」、
バンクローン(低格付)-為替ヘッジ無し」、
ハイブリッド証券(高格付)-為替ヘッジ無し」、
先進国株式(広域)-為替ヘッジ無し」、
中国・香港株式-為替ヘッジ無し
でした。

 上位3分類の中で、それぞれ目立った銘柄としては、
米国IPOニューステージ・ファンド<為替ヘッジなし>(年2回決算型)」が39.22%増、
三菱UFJ 米国バンクローンファンド 通貨選択シリーズ<米ドルコース>(毎月分配型)」が12.55%増、
パインブリッジ米国優先証券ファンド(為替ヘッジなし)」が10.71%増の上昇でした。

過去3カ月で上昇が目立ったファンド
※計測期間:2024年9月30日~2024年12月30日

 一方、下位5分類は、
ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し」、
ブラジル債券-為替ヘッジ無し」、
海外REIT(除く北米)-為替ヘッジ無し」、
北米債券-為替ヘッジ有り」、
国内REIT
です。

 目立った銘柄としては、
HSBC ブラジル オープン」が13.15%減、
ブラジル・ボンド・オープン(毎月決算型)」が11.90%減、
eMAXIS 欧州リートインデックス」が11.35%減の下落でした。

過去3カ月で下落が目立ったファンド
※計測期間:2024年9月30日~2024年12月30日