日経平均の予想レンジは?
続いて、2025年の日経平均の予想レンジについても考察します。この点については、昨年と同様に、線形回帰トレンドをベースに見ていきます。
図6 日経平均(週足)の線形回帰トレンド(2024年12月26日時点)
上の図6は、コロナショック時の安値である2020年3月22日週を起点にした、日経平均の線回帰トレンドです。現在の株価は中心線とプラス1σのあいだに位置しています。
もちろん、今後の株価が軟調を続ければ線の傾きの角度が緩やかになり、上昇基調を強めれば角度が立っていくなど、線の傾きや値が変化していくことになります。しかし、12月26日時点の段階でプラスマイナス1σの範囲を計測すると、半年後は3万6,920円から4万2,116円、1年後は3万8,592円から4万3,788円あたりが目安の予想レンジとなります。
ちなみに、2025年の日本株は下値でしっかり買いが入りやすい状況であるとも考えられます。
下の図7は日経平均の予想PER(株価収益率)の推移を示していますが、現時点で16倍台と決して割安とまでは言えないものの、現在と同じ株価水準だった3月頃のPERが17倍~18倍であることからすると、割高感は薄れています。
図7 日経平均と予想PERの推移(2024年12月26日時点)
最後になりましたが、2024年も当連載レポートをお読みいただきありがとうございました。引き続き2025年もよろしくお願いいたします。