2024年10大ニュースTOP10をアンケート集計!
2024年は投資家にとってどんな年だったのでしょう? トウシルはこのほど、お金の専門家や個人投資家が選ぶ「2024年金融・経済10大ニュース」を決定しました。
プロのアナリストや、投資で成功を収めた個人投資家の目には、今年1年がどのように映ったのか。株式市場に影響を与えた10大ニュースを振り返り、新年の幕開けに備えましょう。

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2位:米国大統領選、トランプ氏が再選。次期政権にイーロン・マスク氏
2024年11月5日の米国大統領選挙で第47代米国大統領に選出された共和党のドナルド・トランプ氏。
民主党の現職副大統領だったカマラ・ハリス氏を相手に当初は混戦も予想されましたが、ふたを開けてみれば、選挙が行われた5日火曜日の翌日6日水曜日朝(日本時間午後9時ごろ)にはトランプ氏当確の報道が流れるほどの圧勝でした。
トランプ氏が多くの支持を集めた要因は、ハリス氏が現職の副大統領で、バイデン現政権下で発生した物価高や不法移民の流入、治安の悪化に対して無策だったことがあげられます。
減税や規制緩和など株価にフレンドリーな政策を掲げるトランプ氏の大統領再選は、株式市場が待ち望んだものでもありました。
6月には、当初民主党候補だったバイデン現大統領と共和党候補のトランプ前大統領による初のテレビ討論会が開催されました。
その席で頻繁に言葉に詰まるバイデン大統領の高齢問題がクローズアップされ、一気にトランプ次期大統領誕生が現実味を帯びました。
7月にはペンシルベニア州で演説中のトランプ氏を狙った銃撃事件が発生。右耳を負傷したものの、奇跡的に難を逃れたトランプ氏のテロに負けない不屈の闘志が米国民の心を打ち、トランプ氏の支持率が跳ね上がりました。
「トランプ・ラリー」に沸く株式市場。金融、軍事関連株などが上昇
6月のテレビ討論会以降、トランプ氏の政策に沿った銘柄が上昇する「トランプ・ラリー(株価上昇)」が米国の株式市場を席巻しました。
当初はトランプ氏が掲げる規制緩和の好影響を受ける金融株、暗号資産関連株、軍事関連株、中小型の成長株が好んで買われる展開になりました。
その一方で「台湾は米国の半導体ビジネスを全て奪った」といった過激なトランプ発言をきっかけに、半導体関連株が世界的に急落する時期もありました。
7月には支持率でトランプ氏に大差をつけられたバイデン現大統領が大統領選から撤退。副大統領であるハリス氏が民主党の大統領候補に指名されました。
一時はトランプ氏と支持率がきっ抗するほどでしたが、選挙戦終盤でトランプ氏が巻き返し、圧勝という結果で終わりました。
さらに、議会上院・下院も共和党が過半数を握る「トリプルレッド(レッドは共和党を象徴するカラー)」を達成。トランプ氏が掲げる政策は議会を速やかに通過して実現しやすい体制が整いました。