2024年もまもなく終わり。金融・経済という面で見ると、今年ほど話題があふれた年はそうそうありません。
特に目立ったものをピックアップするだけでも、以下とおり。
特大拡充となった新NISAスタートの1月を皮切りに、日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新したのが2月。
3月になると日本銀行がマイナス金利を解除し、17年ぶりに利上げを実施。
7月は1ドル=161円まで円安が進み、日経平均も4万2000円を突破しました。
8月には「令和版ブラックマンデー」と言われた史上最大幅の日経平均の暴落を経験。
10月衆議院選挙で与党が敗北、11月米国大統領選挙でトランプ氏が勝利と政変が相次ぎました。
年間通しては、時価総額で世界トップに躍り出たエヌビディアなどAI銘柄の活躍と、それを原動力としたS&P500指数をはじめとする米国株の史上最高値更新が印象的でした。
このように、いいこと、悪いことの両面あり、波乱に富んだ1年だったわけですが、トウシルではどんな記事が読まれていたのでしょうか。
トップ10を振り返り、みなさんの関心度について振り返ってみます。
2024年に最も読まれたのは、1月5日公開の『訃報:経済評論家・山崎元さんが死去――資産づくりに正義を乗せて』。
山崎元さんは長年渡り、正しい資産形成の普及を願い、活動されてきました。消費者のための最良の資産形成ツールとして、山崎さんも改定に尽力されてきた新しいNISAの開始日、その1月1日に亡くなられたことに、何か意味を見出さざるを得なかったファンは多いはず。
実際、たくさんの方が新NISAを通じて資産形成の世界に足を踏み入れましたが、山崎さんが提唱されてきた「長期・分散・低コスト」を大切にしている方は少なくありません。
さて、新NISA1年目が終わろうとする今を見て、山崎さんがおっしゃるのは、「まずまずでしょう」なのか、「まだまだでしょう」なのか。「油断できませんね」のような気もします。
続く第2位は、2月17日公開の『株主優待人気ランキング2024年3月:お得度高いNTTのdポイント優待やANA・日本航空の国内線半額優待が人気!』。
トウシルの人気企画のひとつが株主優待ものですが、特に銘柄数が多くなる3月はひときわ注目度が上がります。特に今年は、新NISAスタートで単なる優待品目的だけでなく、高配当・好業績という特徴を兼ね備えた優待銘柄への関心が増し、優待ランキングの傾向が変化したことにも触れた記事でした。
さらに、第4位『「旧NISA」で買った株、忘れていませんか。非課税期間終了前に売ったほうが良い?』や、第6位『新NISAで資産1億円を目指すなら、オールカントリーよりS&P500?』といった、NISAに関連した記事がランクインしており、投資の経験・未経験問わず関心が集まった、まさに「新NISA元年」でした。
では、続く2025年はどんな1年になるのか。トランプ米大統領選、インフレ、円安、米株高など、2024年の事柄は地続きで進んでいきます。今年注目を集めた記事を、ぜひ新しい年の資産づくりに役立てていただければ幸いです。
集計期間:2024年1月1日~12月22日
※株価、銘柄などの情報は、記事公開当時のものとなっております
第1位:訃報:経済評論家・山崎元さんが死去――資産づくりに正義を乗せて
2024/1/5
第2位:株主優待人気ランキング2024年3月:お得度高いNTTのdポイント優待やANA・日本航空の国内線半額優待が人気!
2024/2/17 福ちゃん
第3位:10年後のS&P500を予想!相場上昇トレンドのドライバーは?(香川睦)
2024/7/12 香川 睦
第4位:「旧NISA」で買った株、忘れていませんか。非課税期間終了前に売ったほうが良い?
2024/11/23 足立 武志
第5位:利回り3.4%、NTTの「買い」継続。高利回りの安定成長株として評価(窪田真之)
2024/5/23 窪田 真之
6位:新NISAで資産1億円を目指すなら、オールカントリーよりS&P500?(香川睦)
2024/2/9 香川 睦
7位:高配当株ランキング~日経平均は最高値更新へ!?配当利回り4%以上の新NISA向き大型銘柄
2024/2/15 佐藤 勝己
8位:優待名人・桐谷さん厳選!高配当3月優待銘柄
2024/3/5 トウシル編集チーム
9位:高配当株ランキング~新NISAで買われそうな大型高配当株、収益も成長しているのは?
2024/1/25 佐藤 勝己
10位:いよいよ9月、株主優待人気銘柄15選!
2024/8/28 佐藤 勝己