ホテル主体型リートのインヴィンシブル投資法人

 インヴィンシブル投資法人(8963)(2024年12月18日終値:6万5,200円)は、Jリート(ジェイ・リート:国内の不動産投資信託)の一つで、保有する物件はホテル93.7%、住居5.9%、商業施設などその他0.4%と、ホテル主体型のポートフォリオとなっています。

インヴィンシブル投資法人 用途別投資比率

インヴィンシブル投資法人 用途別投資比率
出所:インヴィンシブル投資法人ホームページより作成(2024年10月31日時点取得価格)

 以前は「東京グロースリート投資法人」というJリートでした。2010年2月1日に「エルシーピー投資法人」と合併し、現在の「インヴィンシブル投資法人」へ商号変更しました。当初は住居を中心とした総合型リートでしたが、2014年から需要拡大を見込みホテル取得を開始し、現在はホテル主体型Jリートで最大のポートフォリオとなりました。

インヴィンシブル投資法人(投資口価格)チャート:2014年1月~2024年12月18日

インヴィンシブル投資法人(投資口価格)チャート:2014年1月~2024年12月18日
出所:楽天証券マーケットスピードIIより作成

 まずインヴィンシブル投資法人の2014年以来10年間の価格推移について説明します。2014年にホテル取得を拡大して以降、価格は大きく上昇し、2016年4月に8万8,400円の高値を付けました。

 その後は増資などを経て価格は下落し2019年には予想分配利回りが4.8%程度でしたが、2020年のコロナショックによって価格は下落。ホテルの利用減少によって分配金も減り一時は利回りが1%未満で推移していました。現在はインバウンド増加を追い風に価格と分配金ともに上昇しており2024年12月18日終値で6万5,200円、予想分配利回り6.0%と高水準です。