今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは154.60

下値メドは153.45円

日銀:四半期毎の「速いペースの利上げ」を検討。成長カーブに遅れることを回避
カナダ利下げ:カナダ中銀総裁「リスクはインフレが下がりすぎること。」
原油価格:OPEC+の減産効果弱まる。内部から反対も
スウェーデン:リクスバンク利下げ。金融政策を引き締め型から成長支援型に変更
賃金上昇:多くの日本人は定年を過ぎても働くが、高齢化社会では賃金はあまり関係ない

前日の市況

 12月17日(月曜)のドル/円相場の終値は154.14円。前日終値比0.47円の「円安」だった。
 FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げサイクル早期終了と日銀利上げ見送り観測でドル高/円安傾向が詰まるなかでドル/円は154円台まで上昇した。

 実質2024年相場の最終週となる今週は,FRBと日銀(日本銀行)をはじめ,世界16カ国の中央銀行が政策金利を発表する。

ドル/円月足チャート
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 2024年251営業日目は153.60円からスタートした後,実需のドル買いで154円手前まで上昇したが,その後は利益確定の売りに押し戻されて東京時間昼前に153.32円まで下落した。しかし下値の堅さを確認したあとは円売りが再開。東京時間に失敗した154台にのせると未明には11月26日の高値(154.49円)にほぼ並ぶ154.48円まで上昇してこの日の高値をつけた。24時間のレンジ幅は1.16円。

米政策金利(FFレート)推移
出所:楽天証券作成

 12月18日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.25%の追加利下げが予想されている。ただマーケットはこの利下げをほぼ織り込んでおり、新たに公表される経済見通しとドットチャートを注目している。9月時点では来年4回の利下げが見込まれていたが、最近の米連銀総裁の発言からはその回数が減少する可能性も示唆されている。

 日本銀行は19日の金融政策決定会合で、政策金利の据え置きを決定する見込み。国内需要の伸び悩みや海外経済の減速を考慮し、追加利上げは急がないとの見方が強まっている。2025年以降の利上げペースについての見解が求められている。

 BOE(英中央銀行)は,12月19日の政策会合で、英国のインフレ指標が高止まりしていることを理由に政策金利の据え置きが予想されている。

2024年 主要指標 終値

2024年主要指標終値
出所:楽天証券作成