9月中間期は予想外の減益も下期に持ち直しへ、ガス小売販売量は低成長持続か

現地コード 銘柄名
00384

中国燃気控股

(チャイナ・ガス)

株価 情報種類

6.44HKD
(12/2現在)

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 中国の都市ガス大手、中国ガスの2024年9月中間決算(2025年度上期)は純利益が前年同期比4%減と、予想外の減益決算となった。実効税率と少数株主持ち分の上昇に加え、共同支配企業(JCE)とLPG(液化石油ガス)販売事業の大幅減益が背景。BOCIは年度下期には地方政府補助金の計上によりJCEの損益が正常化するとみて、上期比で34%の増益を予想している。中間決算の下振れを受け、2025-27年度の利益見通しを17-20%減額修正する半面、7.8%に上る配当利回りの魅力を指摘。目標株価を引き下げながらも、同社株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 同社の実効税率は2025年度上期に22.2%と、前年同期の16.4%から上昇。税引き後の少数株主利益は全体の13.1%から22.2%に上向き、最終利益の押し下げ要因となった。また、政府補助金の剥落を受け、JCEの利益貢献は前年同期の2億3,100万HKドルから、3億1,000万HKドルの赤字に転落。LPG販売事業の99%の営業減益も予想外の減益の一因となった。中東の地政学的緊張によるLPG輸入価格の高止まりや国内の需要萎縮による卸売価格の低迷がその理由。ただ、EBIT(利払い・税引き前利益)は同社全体で前年同期比21%増となっている。

 主力の天然ガス事業の業績は堅調。主に企業(工商業)顧客向けのガス調達コストが低下したことで、年度上期の単位(1立方メートル)当たり利益は前年同期の0.57元から0.59元に上向いた。ガス小売販売量は前年同期比1.4%の小幅増にとどまったが、BOCIは新規プロジェクトがなかった上に、不動産関連の一部顧客(セラミックやガラスなど)が操業を停止したことを考慮すれば、許容範囲内だとしている。なお、経営陣は2025年3月通期の単位当たり利益見通しを0.53元に維持。ガス小売販売量の伸びに関しては上期の伸び悩みを考慮し、通期目標を前年比5%超から2%超に下方修正した。

 年度下期の利益について、BOCIは上期比34%増を予想しているが、これは同社が「煤改気」(エネルギー源の石炭から天然ガスへの切り替え)推進地域でガス供給を確保する代わりに補助金を受け取ることで、地元当局と合意したことが背景。同社が示した見通しによれば、JCEの利益だけで7億HKドルの上乗せが見込めるという。

 BOCIは実効税率や少数株主持ち分の上昇、さらにガス小売販売量の下方修正を反映させる形で、2025-27年度の利益見通しを17-20%減額修正。これに伴い、目標株価を3%引き下げた。目標株価の引き下げ幅が相対的に小さいのは、現金支出を伴わない少数株主持ち分の増加による利益見通しの減額修正部分を度外視したため。DCF(ディスカウントキャッシュフロー)方式における割引率WACC(加重平均資本コスト)を7.0%から6.8%に修正したことも一因となった。新たな目標株価は、2025年予想PER(株価収益率)で9.9倍の水準となる。