1980(昭和55)年12月12日
日本の自動車生産台数が世界1位に
1980(昭和55)年12月12日、日本の自動車生産台数が1,100万台を突破。米国を抜いて初めて世界一になりました。高度成長期から続いた輸出産業の右肩上がりの歴史の中でも、特に輝かしい出来事でした。
日本の自動車生産は1970年に500万台を突破。その後の国内販売はほぼ横ばいでしたが、国内工場からの輸出は飛躍的に伸び、1980年には輸出が国内向け生産を上回りました。
しかし、日本車が台頭する一方、自動車大国の米国ではGM(ゼネラル・モーターズ)などビッグスリーと呼ばれる自動車大手3社が不満を露わにします。米国政府は日本メーカーによる自動車の輸出攻勢を厳しく批判し、1980年代以降はしばしば日米両国の外交問題に発展しました。
日本はその後、米国や中国などでの海外生産に力を入れ、現地経済への貢献を重視するよう努めています。日本自動車工業会のデータによると、2017年の世界各国・地域別の四輪車生産台数は、米国1,118万台、日本969万台に対して中国は2,901万台でした。