1992(平成4)年12月8日
北米自由貿易協定
1992(平成4)年12月8日、ビル・クリントン米大統領(当時)がNAFTA(北米自由貿易協定)に署名しました。米国、カナダ、メキシコの3国が一体となって、貿易や投資の障壁の解消に乗り出しました。
米国など3国による自由貿易圏構想は1979年、ロナルド・レーガン氏が翌年の大統領選の公約の一つとして掲げたものです。1988年にまず米国とカナダが自由貿易協定を結び、そこにメキシコが合流する形となりました。
ただ、交渉は順調とは言えず、米国では労働者の雇用が奪われる恐れがあるとして国論を二分する議論が続き、米議会での採決は上下両院ともに与党の民主党内でも賛否が分かれました。
一方、2018年11月30日には、米国など3国がNAFTAを刷新した米国・メキシコ・カナダ協定に署名しました。環境規制や知的財産権保護を強化し、「NAFTA2.0」とも呼ばれていますが、まだ議会による批准を終えていません。