※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田 真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
小型割安株に上昇期待!最高益更新に注目

「割安、内需、小型株」に注目する四つの理由

 今日は、11月28日のレポートの続編です。以下は、11月28日のレポート内容要約です。

 私は、今後、小型割安株のパフォーマンスが良くなると期待しています。

 過去4年以上、配当利回りの高い型株の上昇率が高くて注目されました。その間、割安小型株のパフォーマンスはさえませんでした。

TOPIX100(大型株指数)とTOPIXスモール(小型株指数)の月次推移:2019年末~2024年11月末

TOPIX100(大型株指数)とTOPIXスモール(小型株指数)の月次推移:2019年末~2024年11月末
出所:2019年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 これは、とても珍しいことです。長期的に見ると、小型株の方が大型株よりも上昇率が高いことが多いからです。

TOPIX100とTOPIXスモールの月次推移比較:2000年末~2024年11月末

TOPIX100とTOPIXスモールの月次推移比較:2000年末~2024年11月末
出所:2000年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 今後、割安な内需・小型株のパフォーマンスが良くなると予想しています。それには、四つの理由があります。

【1】経験則:大型優位と小型優位は循環する

 過去4年以上、大型株優位の相場が続いてきました。そろそろ小型株優位の相場になってもおかしくないと思います。

【2】日本も金利上昇局面に入る可能性がある

 金利上昇局面で、小型株が見直される傾向があります。

【3】緩やかな円高が進む可能性

 緩やかな円高局面では、好業績の内需株が見直される傾向があります。小型株には内需株が多く、見直されるきっかけとなる可能性もあります。

【4】東証のガバナンス改革進む

 東京証券取引所が、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に「株主価値改善策の開示と実施」を求めています。PBR1倍割れが多い小型株が見直される可能性があります。