facebook twitter
「金は小幅上昇、原油は反発」
江守 哲
コモディティ デイリーコメント
貴金属、原油を中心とした商品(コモディティ)マーケットの要点をまとめたデイリーコメント。コモディティマーケットに精通した江守氏の鋭い着眼点に注目。

「金は小幅上昇、原油は反発」

2017/7/7
ドルが軟調だったことが材料視された。米オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の雇用報告が予想を下回り、利上げペースに慎重な見方が広がったことが下値を支えた。また、ドイツの長期金利の上昇でユーロが上昇したことも材料視されたといえる。
facebook twitter メールで送る 印刷

金相場は小幅上昇。

ドルが軟調だったことが材料視された。米オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の雇用報告が予想を下回り、利上げペースに慎重な見方が広がったことが下値を支えた。また、ドイツの長期金利の上昇でユーロが上昇したことも材料視されたといえる。

7日には6月の米雇用統計を控えている。その内容次第では、再びドルの長期金利が上昇し、これが金相場を圧迫する可能性がある。一方、ECBの議事要旨で、量的緩和の縮小も選択肢との認識であることが明らかになり、これで世界的に株価が下落した。これも安全資産としての金への投資を促した可能性がある。

欧米中銀の発言を背景に、世界的に金利が上昇しやすい地合いになりつつあるが、これを受けても金相場は底堅い推移といえる。米10年債利回りはADP雇用報告の発表後に上げ幅を縮小したが、依然として高水準にあるため注意は必要だが、長期的な金相場の上昇基調が変わることはないだろう。

非鉄相場はまちまち。

LME在庫もまちまちの内容だったが、ニッケルは大きく増加している。アルミは続伸し、1,940ドルまで上昇しており、1,980ドルを目指す動きにある。これを抜けるのはかなり難しいだろうが、その可能性はゼロとは言えない。銅は軟調だが、5,800ドルの重要なサポートは維持している。ニッケルは続落したが、まだ9,000ドルの大台を維持している。ここで下げ止まれば、反発に転じる可能性は十分にある。亜鉛は小幅反発、鉛も下値が支えられている。

非鉄相場は全般的に堅調さが維持されているといえるだろう。

原油は小幅反発。

米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫が予想以上に減少したことが好感された。一時急伸したものの、その後は上値を抑えられている。このような動きを見ると、戻りを売りたい市場参加者が少なくないことがうかがえる。世界的な需給バランスの改善は難しいとみているといえる。

EIAが発表した最新週の原油在庫は前週比630万バレル減と、市場予想の230万バレル減を大幅に上回った。ガソリン在庫も370万バレル減と、市場予想の110万バレル減を大幅に超えた。しかし、在庫水準が過去平均を6%上回っていることもあり、市場関係者は依然として強気になれていないようである。また、産油量も前週の日量925万バレルから934万バレルに増加しており、再び高水準になっている。このような状況もあり、市場では原油価格見通しの下方修正が相次いでいる。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは、ブレント原油の今年の平均価格予想を従来の54ドルから50ドルに、来年については56ドルから52ドルに引き下げている。バーンスタイン・リサーチも、今年は60ドル、来年は70ドルとしていた従来のブレント原油価格予想を、いずれも50ドルに下方修正した。またサクソバンクは原油価格がこの先数カ月に55ドルに向かって上昇するものの、年末から来年にかけては下落する可能性があるとしている。このように、市場関係者の多くが弱気に傾いている。また強気で知られた著名トレーダーも弱気に見方を宗旨替えしたと噂になっている。このような動きは、底値が近いことを示しているように思われる。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

1周年特集
投資の失敗
桐谷広人
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください「金は小幅上昇、原油は反発」

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

「金は小幅上昇、原油は反発」

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
1周年特集
 
世界のリスクを総点検
 
投資の失敗
TOP100ランキング
 
はじめての下落相場と損
 
株主優待・桐谷広人
美白YouTuberが紹介!無理なくカンタンな貯蓄術のススメ
 
老後破綻
 
動画でわかる
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。