金相場は小幅上昇。

ドルが軟調だったことが材料視された。米オートマティック・データ・プロセッシング(ADP)の雇用報告が予想を下回り、利上げペースに慎重な見方が広がったことが下値を支えた。また、ドイツの長期金利の上昇でユーロが上昇したことも材料視されたといえる。

7日には6月の米雇用統計を控えている。その内容次第では、再びドルの長期金利が上昇し、これが金相場を圧迫する可能性がある。一方、ECBの議事要旨で、量的緩和の縮小も選択肢との認識であることが明らかになり、これで世界的に株価が下落した。これも安全資産としての金への投資を促した可能性がある。

欧米中銀の発言を背景に、世界的に金利が上昇しやすい地合いになりつつあるが、これを受けても金相場は底堅い推移といえる。米10年債利回りはADP雇用報告の発表後に上げ幅を縮小したが、依然として高水準にあるため注意は必要だが、長期的な金相場の上昇基調が変わることはないだろう。

非鉄相場はまちまち。

LME在庫もまちまちの内容だったが、ニッケルは大きく増加している。アルミは続伸し、1,940ドルまで上昇しており、1,980ドルを目指す動きにある。これを抜けるのはかなり難しいだろうが、その可能性はゼロとは言えない。銅は軟調だが、5,800ドルの重要なサポートは維持している。ニッケルは続落したが、まだ9,000ドルの大台を維持している。ここで下げ止まれば、反発に転じる可能性は十分にある。亜鉛は小幅反発、鉛も下値が支えられている。

非鉄相場は全般的に堅調さが維持されているといえるだろう。

原油は小幅反発。

米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫が予想以上に減少したことが好感された。一時急伸したものの、その後は上値を抑えられている。このような動きを見ると、戻りを売りたい市場参加者が少なくないことがうかがえる。世界的な需給バランスの改善は難しいとみているといえる。

EIAが発表した最新週の原油在庫は前週比630万バレル減と、市場予想の230万バレル減を大幅に上回った。ガソリン在庫も370万バレル減と、市場予想の110万バレル減を大幅に超えた。しかし、在庫水準が過去平均を6%上回っていることもあり、市場関係者は依然として強気になれていないようである。また、産油量も前週の日量925万バレルから934万バレルに増加しており、再び高水準になっている。このような状況もあり、市場では原油価格見通しの下方修正が相次いでいる。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは、ブレント原油の今年の平均価格予想を従来の54ドルから50ドルに、来年については56ドルから52ドルに引き下げている。バーンスタイン・リサーチも、今年は60ドル、来年は70ドルとしていた従来のブレント原油価格予想を、いずれも50ドルに下方修正した。またサクソバンクは原油価格がこの先数カ月に55ドルに向かって上昇するものの、年末から来年にかけては下落する可能性があるとしている。このように、市場関係者の多くが弱気に傾いている。また強気で知られた著名トレーダーも弱気に見方を宗旨替えしたと噂になっている。このような動きは、底値が近いことを示しているように思われる。