金相場は小幅上昇。

一時8週間ぶりの安値を付ける場面もあったが、下値を売る動きは限られている。1,220ドルが堅いことがいまのところ確認できているといえる。

FOMC議事要旨でインフレ見通しについて参加者の意見が割れており、ドルが上げ幅を縮小したことを受けて、この日は値を戻している。FOMC議事要旨では、インフレが今後の利上げのペースにどのような影響を与えるかについて、意見が割れていることが示された。また、資産圧縮の時期についても意見が割れていた。

このように、FRB関係者の中でコンセンサスが整ってないことが判明したわけだが、こうなると、想起の利上げもしづらいといえる。インフレも高まっておらず、利上げが金相場を圧迫するとの見方はしづらい。

現時点では9月のFOMCでの利上げは見送られ、資産圧縮の開始も来年1月になる可能性がある。一方、北朝鮮によるミサイル発射などの不透明感は、安全資産である金への投資を促しやすいといえる。

目先はドル高基調にあり、これが金相場を圧迫するものと思われるが、その時期は年末に向けた仕込みの時になるだろう。米長期金利の上昇基調も長期化する可能性は低いだろう。

非鉄相場はまちまち。

アルミは堅調さを維持し、1,930ドルを保っている。銅はLME在庫が4万トンも増加しており、売りが優勢になっている。6,000ドルを目前にして余剰在庫が市場に出始めている。ただし、5,800ドルを維持できていれば、いずれ反発に転じるだろう。ニッケルも続落したが、9,000ドルの大台で反発しており、ここを維持できるかを見極めたい。亜鉛は下げているものの、2,775ドルのサポートを維持し、鉛も一時大きく下げたものの、2,230ドルでは下げ止まって大幅に値を戻している。崩れてはいない。

金融引き締めやドル高基調などが上値を抑えているのだろうが、世界の製造業PMIの好転などもあり、景気の再加速を背景に非鉄相場は再び上向くことになるだろう。

原油は大幅反落。

6月のOPEC原油輸出量が増加したとの報道やドル高が圧迫した。それにしても、下げ方が激しい。繰り返すように、AI(人工知能)などを駆使した、ファンダメンタルズを理解していないと思われる市場参加者の売りが機械的に出ている感が強い。

目先的には買われ過ぎだったこともあり、一定の調整は必要だったが、それにしても下げ方が大きすぎる。いかに無味乾燥な機械的な売りが出ているかがわかる。利益確定が出たといえ、下げすぎであろう。

国際エネルギー機関(IEA)の関係者は、「主要産油国の生産増加は今年下半期に需給が再均衡するとの期待が損なわれかねない」と発言している。原油安を求める消費国の集まりであるIEAとしては、当然のポジショントークであろう。

一方、米石油協会(API)が公表した6月30日までの週の米国内原油在庫は前週比580万バレル減だった。市場予想は230万バレル減だった。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は140万バレル減だった。ガソリン在庫は570万バレル減で、市場予想は100万バレル減だった。本日発表される米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計でも同様の内容が示されれば、短期間で反転する可能性もあろう。