金相場は横ばい。欧米株式市場や債券市場の値動きを眺めた売買交錯を背景に、動きづらい展開だった。ただし、株高と米長期金利の上昇でドルが上昇しており、これが上値を抑えているとみられる。

これまでの地政学的リスクがやや後退していることや、米政権の政策進行への期待が米国株を押し上げており、リスクオフムードが緩和される可能性が高い模様。そうなると、これまで安全資産として買われてきた動きが一巡する可能性がある。

20日から始まったG20財務相・中央銀行総裁会議では明確な方針は示されない方針だが、これも市場に安心感を与え、金相場の下押しにつながる可能性があろう。さらに23日にはフランス大統領選の第1回投票が予定されているが、現状では波乱は予想されておらず、これも金相場の上値を抑えるだろう。

1,265ドル近辺までの調整は想定範囲内であり、ここで下げ止まれば、再び反発するものと考えている。一方、プラチナ・パラジウムは堅調に推移している。これらの動きにも注目しておきたい。

非鉄相場はおおむね堅調に推移。地政学的リスクへの懸念などを受けて下落基調が続いてきたが、ようやく値頃感から買いが入ってきたようである。アルミは大幅上昇し、銅も5,600ドルを維持して反発している。ニッケルや亜鉛、鉛も重要なポイントを維持して反発しており、目先の底値を確認したといえる動きにあるといえよう。中長期的な上昇トレンドは維持されているとみられる。

国際銅研究会(ICSG)は月報で、1月の世界銅市場が5万1,000トンの供給過剰だったとしている。前年同月は4万4,000トンの供給過剰だった。1月の世界銅生産は198万トン、消費は193万トンだった。また中国の1月の保税在庫は7万6,000トンの供給過剰で、前月の1万3,000トンの供給過剰から拡大している。目先の需給はやや緩んでいるように感じられる。

原油は小幅続落。調整が続いている。OPEC主導の減産延長の可能性と地政学的リスクが買いを誘う一方、米国の生産増への懸念が上値を抑える構図は変わっていないようである。いまは米国での生産増がより材料視されていることが下落につながっているが、調整は終わりに近づきつつあるだろう。

OPEC加盟国のサウジアラビアやクウェートは、OPEC加盟国とロシアを含む非加盟国が今年上半期の減産を延長する可能性があるとの見解を示している。サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は「減産延長のコンセンサスが形成されつつあるが、まだ固まっていない」との認識を示している。

OPEC減産と米国増産の綱引きが続きそうだが、いずれは需給バランスの改善が確認できるはずである。それまでは50ドルを底値に横ばいから上昇のきっかけを探る展開が続きそうである。5月末の米国のガソリン需要期入りまでの辛抱であろう。