金相場は上昇。高値圏を維持している。北朝鮮情勢やフランス大統領選を23日に控える中、ドル安や米国債利回りの低下に支えられたようである。3月の米住宅着工件数が市場を失望させる内容だったことや日米経済対話など、ドル安につながりやすい材料が多い模様。

また、メイ英首相が前倒しでの総選挙実施方針を表明したことを受けて、ポンドが上昇したこともドルの下押し要因となり、結果的に金相場を押し上げることとなったようである。これまでの上昇で買われすぎ感は強いものの、外部要因があまりに金にポジティブなものがあり、なかなか下がらないようである。

地政学的リスク・政治面の不透明感もあり、金に資金が集まりやすい地合いはそう簡単に変わりそうにないだろう。結果的に投資家のリスクオフの動きから円高基調が続いており、これも金相場を押し上げているようである。

強い円と強い金が協調する動きが続いていることから、円高基調が変わらない限り、金も上昇基調を続ける可能性が高いと考えられる。

非鉄相場はイースター・マンデーの休暇明けで下落。前日発表された中国の1~3月のGDPは2期連続で加速したが、北朝鮮やシリアをめぐる地政学リスクへの懸念が重石となっている模様。また、メイ英政権が総選挙実施を発表したことも英政治の先行き不透明感を高めており、これも売りにつながったとみられている。

またトランプ政権が外交で忙しくなっており、国内向けの政策が頓挫していることも、トランプ銘柄である非鉄相場には重石になりやすいとみられる。アルミは1,890ドルでかろうじて上昇基調のトレンドを維持しているが、銅は5,600ドルまで下落しており、中期的なトレンドラインを下回っている。ニッケルは9,350ドルまで下げており、底抜けた感もある。鉛・亜鉛も下げており、正念場にあるといえよう。

一方、フリーポート・マクモランはインドネシアからの銅精鉱(コンセントレート)輸出再開に向けた暫定承認を当局から得たとしている。現在は最終的な取りまとめを進めている段階で、週内の輸出許可申請を見込んでいるという。

原油は続落。5月の米国内のシェールオイル生産が月間ベースで2年以上ぶりの高水準が見込まれていることが重石になっている模様。一方でOPECは価格下支えのための減産を実施しており、米国内の産油量の増加の兆しとの強弱材料の綱引き状態が続いている。

米エネルギー情報局(EIA)の掘削データによると、5月のシェールオイル生産は日量519万バレルに達する見通し。特にシェールの最大産地パーミアンでの生産量が日量236万バレルと、過去最高を記録する見通し方でサウジは原油輸出を絞っており、2月の輸出は15年半ば以降で最低水準となっている。

一方、米石油協会(API)が公表した14日までの週の米国内の原油在庫は前週比84万バレル減だった。市場予想は同150万バレル減だった。オクラホマ州クッシングの在庫は同67万2,000バレル減だった。ガソリン在庫は(市場予想は同190万バレル減)、ディスティレート在庫は同180万バレル減(市場予想は同98万8,000バレル減)だった。一方、原油輸入量は日量9万7,000バレル増の同785万バレルで、製油所の原油処理量は日量33万4,000バレル増加した。