金相場は小幅高。北朝鮮情勢の悪化は避けられ、米国株高・ドル高となったものの、堅調さを維持している模様。シリア情勢および北朝鮮情勢の緊張の高まりで、安全資産とされる金への買いは続いているとみられ、これまでに一時5カ月ぶりの高値を付けている。ただし、この日は米国債利回りが上昇に転じたことから、高値からは値を下げている模様。

地政学的リスクも落ち着きがみられるようだと、安全資産である金への投資は抑制されることになろう。しかし、情勢はきわめて不透明であり、投資家も安易に金を手放しにくい状況にあるといえよう。

北朝鮮情勢については、米中が対話による解決を模索しており、最悪の事態は避けられる可能性があろう。その場合には、いったん金は調整する可能性があろう。ただし、米国がドル安政策を進めることや、利上げペースは速くならないこと、さらにFRBの資産圧縮も市場との対話の上で行う方針が示されていることから、金利上昇は避けられるものと思われる。

その場合には、金相場への下押し圧力はきわめて軽微となり、むしろ上昇圧力が掛かる可能性さえあるだろう。原油高によるインフレ圧力の高まりも、この後は意識されることになろう。

非鉄相場はイースター・マンデーの休暇で休場。18日から取引が再開される。

原油は下落。米国のシェールオイルの増産や、前週まで3週連続で上昇したことから利益確保の売りが出たといえよう。米エネルギー情報局(EIA)は、掘削生産性リポートで、5月の米国内シェールオイル生産量が前月比日量12万3,000バレル増の同519万バレルになるとの予想を示した。

シェールオイル生産は15年2月以来、約2年ぶりの大きな伸びとなり、月間の生産量の水準は15年11月以来の高水準となる見通しである。これにより、OPECなど主要産油国による減産の効果が損なわれるとの懸念が広がっている。

そのOPECは5月25日に会合を開き、6月で終了する減産の延長について検討する見通し。イランは減産の延長に期待を表明している。ただし、サウジアラビアのファリハ・エネルギー担当相は「減産を協議するのは時期尚早」としている。減産効果を確認するには、時間が必要であろう。

一方、市場では原油相場の見通しについて楽観的な見方を維持しているようである。シティは「OPECと非OPECの減産合意を受けて、17年第2四半期は需給が引き締まる一方、予想される減産の延長を受けて年後半は原油在庫が減少する」との見通しを示し、17年のブレント原油は60~65ドルに押し上げられるとしている。

一方、中国の3月の国内製油所の原油精製は前年比5.9%増加し、4,750万トン(日量約1,119万バレル)となった。過去最高だった昨年12月の同1,126万バレルをわずかに下回る高水準であり、精製マージンの上昇を受けて業者が生産を強化しているとみられている。1~3月の原油精製は前年比4.5%増の1億3,822万トン(日量1,121万バレル)だった。