(10)1,380円まで戻したが、再び1,300円に
→「1,400円まであとちょっとだったのに、なんで戻らないんだ!」
(とても悔しい状態。何とかマイナスを避けたいとひっぱくした思い)
(11)大きく下落し、1,000円に
→「もうダメだ。もっと下がったら損が大きくなるから売却だ。まだやり直せる」
【1,000円で売却。▲400円、累積:▲200円】
(血の気が引き、青ざめている。怖れがある)
(12)その後、900円に
→「売っておいてよかった。800円で買い直して1,000円で売ればマイナスを埋められる」
(売却後に下がり、内心ほっとしている)
(13)上昇し、1,050円に
→「あー! 1,000円で売るんじゃなかった。900円で買っておけばよかった。まだ上がりそうだから買おう!」
【1,050円で買付】
(イライラし、冷静な判断ができていない)
(14)その後、1,100円に
→「900円で買っていればもっとよかったのに。あーもう!」
(引き続きイライラ状態)
(15)下落し、1,000円に
→「もう! オレが売ったら上がって、買ったら下がりやがって!」
(怒りが収まらない。イライラは最高潮)
(16) 900円に
→「もうダメだ。頭がクラクラする」
(再度、血の気が引き、青ざめている。冷静さを欠き、頭は錯乱)
(17) さらに下落し800円に
→「もう見たくもない!こんな会社、大嫌いだ!」
(絶望。怒りも最高潮。仮にこの銘柄が、私が以前に勤めていた日立製作所だったら、「絶対に日立の製品は買わない!」というように、関係のない世界にまで怒りが及び、影響している)
(18) 低迷状態に
→「・・・」
(怒りを通り越して諦めの状態。不愉快になるだけなので見もしない状態。いつの間にか気にもならなくなり、そして塩漬けに)

問題は、あなたの「心」のほうにある
投資をしたことのない方は「なんでそうなるの?」と思うかもしれませんが、実際に投資をすると、このような心理、行動になってしまう人が多いのです。
問題はマーケットや銘柄のほうにあるのではなく、あなたの「心」のほうにあります。心の一喜一憂がこうさせているのです。投資においては、自らの一喜一憂に気付き、気付いたら横に置き続け、決して一喜一憂した状態のまま判断しないことが重要です。