投資の先にある豊かなセカンドライフとは?

 キャリアを積んだ投資家のみなさん、想像してください。

 あなたが定年退職を迎えるのが2042年だとしたら、20年後あなたはどこで何をしていますか?

 もし、あなたが早期退職を希望しているのであれば、その先はどこに居を構えるご予定ですか?

 人生100年時代といわれる現代。待っているのは、人類史上かつてないほど長い「老後」。一方、今の日本は先を思うと不安になるような状況に満ちています。

 例えば円安。2022年7月にはドル/円の為替レートが140円目前となり、この1年ほどで円の価値は2割以上減少しました。そして、円安に歯止めがかからない中での物価高。さらに、いわゆる「老後2,000万円問題」など、懸念材料を挙げ始めるときりがありません。

 そんな心配を抱えながらも、将来の暮らしのありかたを具体的に考え始めるのが40代、50代といった世代ではないでしょうか。

「会社を辞め、子どもたちが独立した後はどこでどんな生活をしようか?」、「投資で得た資産で、もっと人生を豊かにしたい!」、「じゃあ自分にとっての豊かさって、何だろう?」。

 心満たされる生活を送りながら、いかにコストを抑えるか。このことが将来の生活を設計する上で大事なポイントになりそうです。今回ここで取り上げるのはその選択肢の一つ、「地方への移住」についてです。

地方での暮らし。その価値を考える

 都会の喧騒から離れ、自然豊かな場所で心穏やかに生きる。そんな暮らしの価値が見直されています。

 便利な生活ができる都市の暮らし。大抵のものはすぐに手に入ります。一方で人が多く、せわしない日々に息が詰まりそうだと感じることも多いのではないでしょうか。

 地方での暮らしは、都会に比べれば少々不便かもしれません。山に囲まれた農村や漁業の町なら、なおのこと。電車やバスの本数は限りがあるでしょう。一番近くのコンビニエンスストアまで車で行かなければならないかもしれません。

 けれども、それに代わる多くの魅力に出会えるはず。まずは、自然の雄大さ。毎朝窓を開けると群青色の海が、あるいは山の稜線が、そして都会よりずっと大きな空が目の前に広がります。美しい自然が育むきれいな空気とおいしい水。そして、地のもののおいしいことといったら! 都市生活では得ることができない、穏やかなスローライフを満喫することができるでしょう。

 さらに、田舎暮らしには生活コストを抑えられるメリットも。その最たるものが住宅コスト。一般的に土地の価格や、家賃などの固定費は都市と比較すると大幅に抑えられます。

 移住者を対象に家賃や引越し費用を補助する自治体も少なくありません。特にここ数年、新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけに、住む場所を見直すミドルエイジは増加傾向にあります。

 一方で地方移住に興味はあるものの、踏み切れないといった声も少なくないようです。そこでおすすめなのが、地方移住を疑似体験できる「農泊」です。