※この記事は2022年9月4日に掲載されたものです。

「財産」とは?

 財産とは、土地・不動産・金銭・資産価値のある絵画・貴金属など、形のあるものだけでなく、著作権や特許権などの形のない「知的財産」も含まれます。

 また、財産には、土地や不動産などの資産(積極財産)だけでなく負債(消極財産)も含む場合があるので注意が必要です。

  • 資産(積極財産)の例…金銭・有価証券(株式など)・土地・不動産・貴金属・宝石・骨董(こっとう)品・絵画など
  • 負債(消極財産)の例…借金・保証債務・未払いの税金や光熱費、医療費など

 さらに資産は土地や不動産など長期間にわたって使用される固定資産と、短期間で現金化できる流動資産に分けられます。流動資産は預貯金のほか、株式なども含み、株式などは金融資産と呼ばれることを覚えておきましょう。

  • 金融資産の例…預金・債券・投資信託・株式・保険

 財産を相続する場合、資産(積極財産)から負債(消極財産)を差し引いた額が一定の金額を上回る場合、相続税がかかってきます。将来、親から財産を相続するときには相続税がかかる場合があるということを覚えておきましょう。

 また、負債(消極財産)があまりに大きいと、遺産相続の際、負債と相続が相殺されてしまい、相続人がもらえる資産(積極財産)が減ってしまったり、逆に負債を背負ってしまう場合があります。