金相場は急伸。5カ月ぶり高値を付けた。北朝鮮や中東、フランス大統領選への懸念が安全資産である金に資金を向けさせているようである。政治的・安全保障面の懸念は今後も続く可能性が高く、投資家はリスク回避の姿勢をさらに強める可能性がある。

重要な節目の1,260ドルを明確に超えており、明らかに水準を切り上げている。また、安全資産である米国債も買われており、利回りが低下していることでドルが下落し、これを受けて金が買われやすくなっている模様。

また、イエレンFRB議長が10日に利上げをゆっくりと行うと発言したことも、ドルの上昇を抑制している。金相場が下落するには、地政学的リスクが低下する必要があり、当面は下落は見込みにくいといえよう。

非鉄相場は概ね下落。銅だけが辛うじて小幅上昇した。地政学的リスクを背景に、買いづらい状況にあり、それぞれが重要なサポート水準にまで戻しているようである。ただし、非鉄需要がなくなるわけではなく、むしろ需給は今後徐々に引き締まるだろう。

中国の1~3月期の新車販売台数は前年同期比7.0%増と、14年1~3月期以来の大幅増となった。1月に小型エンジン車の減税が縮小されたことで販売が低迷するとの懸念が出ていたが、想定以上に強い内容となった。

17年の新車販売台数は前年比5.0%増と予想されている。また3月単月の販売台数は前年同月比4.0%増の250万台だった。中国政府は排気量1.6リットル以下のエンジンを搭載した自動車の税率を16年の5.0%から7.5%に引き上げた。18年は優遇措置導入前の10.0%に引き上げる見通し。

原油は続伸。サウジがOPECに対して、減産合意の半年延長を希望すると伝えたとの報道が材料視された模様。また、米石油協会(API)の石油在庫統計で、原油在庫が前週比130万バレル減少したことも買い材料となったようである。

また、北朝鮮とシリアをめぐる懸念から、地政学的リスクが供給懸念を想起する一方、需要減退を連想する向きもあり、原油市場でのこれらの材料は見方が混在している。

ただし、WTIは53ドルを超えており、上値を抜けてきた可能性がある。一方、ロシアのノバク・エネルギー相は、OPECとの減産合意を延長する可能性について、国内の石油企業と近く協議を始める方針を明らかにしている。ノバク氏は、石油市場の4月の動向や5・6月の見通しに基づいて最終判断するとしている。また、減産を日量25万バレルのペースで行っているとしている。