積立投資のウソホント(2)ありがちな誤解

積立投資のウソ1:「ドルコスト平均法」で購入できるので、安定した運用成果が期待できる

 ドルコスト平均法とは、「一定期間ごとに、一定金額で、同じ投資対象を買い付ける投資方法」のことで、毎月一定額で積立投資をすれば、価格が安いときは多く、価格が高いときには少なく買い付けるため、結果的に平均購入単価を平準化できる投資のやり方です。

 これは間違ってはいませんが、良い面だけしか見ていません。

 例えば、運用を続けて10年・20年たったとき、運悪く相場が大きく下落した場合は、これまで積み立てしていたお金が、突然大きく目減りする可能性もあります。そして、投資期間が長くなればなるほど、毎月積み立てしている金額よりも、「すでに投資している金額」の方が大きくなるので、買付価格を平準化する効果も少なくなっていきます。

 ただし、ドルコスト平均法が悪いわけではありません。投資初心者にはむしろおすすめの方法ですが、ここでお伝えしたいのは、「盲目的に良い点だけを見てはダメ」だということ。このようなリスクや注意点にも、しっかりと目を向けることが大切です。

積立投資のウソ2:長期積立投資なら資産形成がうまくいく!

「長期積立投資なら資産形成がうまくいく!」と聞くと、「投資」の運用成果で資産を作れるように勘違いをしがちですが、大切なのは「積立」のほう。積み立てによって、運用の原資を作っていることを見失わないでください。

 楽天証券の「積立シミュレーション」を使って、「毎月3万円・20年間・3%」で運用した場合を計算すると、積み立てた金額の合計は約1,000万円となります。

 内訳を見ると、「積立」した元本部分が『720万円』、運用で増えた部分が『約265万円』であることが分かります。比率で言えば、元本が約73%、運用益約27%です。このことから、積立投資で最も大切なことは、毎月積み立てができる家計、つまり余裕資金のある家計であることが大前提なのです。

出所:楽天証券積立シミュレーションより筆者作成