条件がそろえば、短期的には1,500ドル、5,000円回復もあるか

 条件次第ですが、目先数カ月間のうちに、NYプラチナ先物は1,500ドルを、大阪プラチナ先物は5,000円を回復する可能性があると、筆者は考えています。今年2月に書いた「プラチナ6年ぶりの高値!たった1週間で10%上昇!1,450ドルも射程範囲に入ったか」で述べた上値目標を上方修正します。

「脱炭素」をきっかけとした連想による下落圧力を相殺して余りある、短期的な上昇圧力をもたらす「金融緩和」「株高」「金高」が継続すること、理想の「水素社会」に求められる「グリーン水素」の生成・使用にプラチナが一役買う可能性がある点に強い関心が集まること、といった複数の上昇要因が同時に存在する状況が続けば、その可能性は上がると考えます。

 以前の「新社会人の皆さんに伝えたい、密になってはいけない“商品市場の過去の常識”」でも述べましたが、わかりやすい、理解しやすい、聞いたことがある、有名人が言っていた、自分の考えと一緒だ、などという理由で、見たい材料だけに注目してはいけません。

 プラチナ市場は単体で存在していません。米国の金融政策、株価、金価格、そして、脱炭素、水素など、金融や市場だけでなく、社会や環境などの規模の大きいテーマと関わりながら、存在しています。

「材料の俯瞰(ふかん)」そして「材料の足し引き」が重要であることは言うまでもありません。プラチナに限らず、どの市場もそうですが、今後ますます、この2つは重要になっていくと筆者は考えています。

 [参考]貴金属関連の具体的な投資商品例

 楽天証券の純金積立「金・プラチナ取引」はこちらからご参照ください。

純金積立

金(プラチナ、銀もあり)

国内ETF/ETN

1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN

海外ETF

GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF

投資信託

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド

外国株

ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ

国内商品先物

金・金ミニ・金スポット・白金・白金ミニ・白金スポット・銀・パラジウム

海外商品先物

金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)

商品CFD(金・銀)