※この記事は2021年6月6日に掲載されたものです。

「7万円あったら何を買う?~Episode 1 ガサツな女、金を売る」を読む!

 金を売ってみて、改めて、金の価格が変動することを体感した「増田欲子」(金を売ったので改名しました)。たいしたグラム数じゃなかったので、変動しても数千円の差額だったのですが、もっと大量の金、しかも純度の高い24金だった場合、変動する価格に合わせて、売りタイミングを見定めたほうがいいに決まっています。

 そして、その変動する差額で利益を出しているのが、「純金・プラチナ」などの貴金属投資なんだと、今さらながら実感しました。今回の7万円強で、何かまたアクセサリーでも買おうかなと思っていたけれど、ブランド指輪でも中古になると半値以下になっちゃうのを考えると、別のものを買った方がいいような気がしてきました。

 そこで、金プラ投資に詳しい、楽天証券のOさんに、「20年前に買った金を、2020年に売ったのは本当に良かったのか」、今回の売買について、感想を聞いてみることにしました。

金プラ投資に詳しいOさん登場!彼が考える7万円の使い道とは?

楽天証券・Oさん
宝石を落としたんだって?(笑)
増田欲子
あの、もうその話は忘れてください。いちいち傷つくんで…。
金の価格が商品の価格に反映されるとは限らないので、買った時期の値段をとやかく考えるのは不毛。それより、売る時期が今でよかったのかを知りたかった欲子です

東京金の取引が始まった1982年3月から約39年間の値動きと変動要因

出典:楽天証券経済研究所作成 ※記載内容には万全を期しておりますが、必ずしもその内容の完全性を保証するものではありません。
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指輪を買ったのが1999年と2001年で、売ったのが2020年の年末なら、買った時期はともかく、いい時期に売ってることになりますよ。金の価格の推移をすごく長い目で見たグラフがあるんですが、ほら、欲子さんは上がる前に買って、上がってから売っています。いい時に売ったと言えます。

むむ。本当だ。今めっちゃ上がってますね。少しだけ気が晴れました。改めてですが、金ってホントに変動しているんですね…。なぜこんなに価格が動くんですか?
戦争や紛争が起こったり、政治不安が高まったりしたら、紙幣が紙くずになることを恐れて、金の価値が高まる、というのが変動理由の一つです。2020年末はコロナショックで地政学リスクが高まったことが、金価格上昇の理由の一つといえるかもしれません。つまり、政治や経済の不安が高まると、安全資産、つまり価値が落ちない金の評価が高まり、みんなが金を買う、だから価格が上昇するんです。お札は最悪、紙くずになりますが、金は価格が少々下がったとしても、金そのものの価値がゼロになるわけではないからです。
なるほど…。今、手元に7万円の現金があるので、せっかくだから新しい指輪でも買おうかと思っていたんですが、今、金関連を買うのは損ということですか? 万が一、また売るときのことを考えたら、より価値が落ちない、24金の指輪を探したほうがいいのかな。
いやー、指輪はもうやめたらどうですか? どうせまた失くしますよ(笑)
…傷口をえぐりましたよね、今…。

(笑)。でも、キングラムさんの話だと、ブランドの18金でも、中古になったら値段はだいぶ下がっちゃうんでしょ?
24金だと傷がつきやすいから商品になりにくいっていうし。指輪やピアスみたいなアクセサリーだったら、価格の半分はブランド料でしょ。
だったらもう、アクセサリーじゃなくて、純金プラチナの現物=投資商品を買った方がいいんじゃないですか? 現物といっても、金の延べ棒が手元に送られてくるわけじゃないから、絶対落としたり、失くしたりしないし。

ガサツな私にはピッタリということですね><
純金プラチナに投資するなら、7万円全部つかってスポット買いする方法もありますが、毎月いくら、と金額を決めて積み立てていく「純金積立」なら、金の価格の変動に振り回され過ぎないので、いいと思いますよ。
でも、コツコツ積み立てても、一気に買っても、売るときの値段は時価だから、同じでしょ? 得も損もないと思うけど違うんですか?
ドルコスト平均法って知ってますか? 価格が変動する金融商品を、長期間かけて一定額で買い続ける手法です。毎月、同じ「グラム」ずつ買う方法じゃなくて、同じ「金額」ずつ買っていく方法を「ドルコスト平均法」というんです。
あ、もう分かんない予感がスゴイするんですけど…。
ゆっくり教えますから聞いてください(笑)。