2月の売買代金ランキング(人気株)

 2月は決算発表シーズンということもあり、発表直後に商いが膨らみます。新興株で流動性ナンバーワンのBASEも、10日発表の決算が「本決算」だったこともあり、非常に注目されました(BASEの25日移動平均売買代金は200億円超え)。ただ、全体としてはボリューム感に欠けた2月の新興株市場。個人投資家の短期マネーが、日経平均株価のブルベア型ETF(上場投資信託)や、SBGやファストリなど主力値がさ株、そして中小型では新興株以外の仮想通貨関連株やアフターコロナ株に流れた影響が大きかったといえます。

 このランキングに含まれていない銘柄から、BASEを凌駕(りょうが)した人気銘柄が誕生しました。それが、2月5日にマザーズに上場したQDレーザ(上場日から2月末まで14営業日のため、売買代金25日移動平均が算出できず)。上場日から2月末までにおける、1日当たり売買代金平均は「300億円」。最も盛り上がった17日の売買代金は635億円で、この日のマザーズ市場全体の売買代金に対して、1銘柄で25%の占有率を記録しました。上場日以降の14営業日のうち、4営業日でマザーズ市場全体の2割以上の占有率。値動きが悪い銘柄が増えるなか、「QDレーザで勝負!」と決め打ちする腕自慢が多かったようで…。

市場 コード 銘柄名 2月末
終値
時価総額
(億円)
売買代金
25日移動平均
(億円)
月間騰落率(%)
東証マザーズ 4477 BASE 10,630 2,332 201.2 -0.9%
東証マザーズ 6612 バルミューダ 6,270 518 122.4 -24.0%
東証マザーズ 4385 メルカリ 5,120 8,050 91.1 1.6%
東証マザーズ 4488 AIinside 41,050 1,599 83.6 -36.7%
ジャスダック 4582 シンバイオ 1,345 514 63.2 94.9%
ジャスダック 2315 CAICA 59 375 57.1 210.5%
東証マザーズ 4485 JTOWER 9,040 1,868 54.7 -20.2%
東証マザーズ 4479 マクアケ 7,860 960 49.0 -11.2%
東証マザーズ 4436 ミンカブ 4,025 556 47.3 20.3%
東証マザーズ 3914 JIG-SAW 15,770 1,065 42.9 23.2%
東証マザーズ 2160 ジーエヌアイ 2,011 923 42.3 -8.5%
東証マザーズ 4478 フリー 10,940 5,405 40.6 22.9%
東証マザーズ 4475 HENNGE 7,650 1,225 39.1 -7.4%
東証マザーズ 4170 KaizenPF 1,825 288 38.1 11.3%
東証マザーズ 4563 アンジェス 1,009 1,343 37.6 -15.8%
東証マザーズ 4165 プレイド 3,565 1,348 35.9 3.6%
東証マザーズ 6255 エヌピーシー 727 160 29.2 -10.2%
東証マザーズ 4308 Jストリーム 4,555 639 27.5 -16.7%
東証マザーズ 6027 弁護士コム 9,590 2,135 27.1 -18.0%
東証マザーズ 4480 メドレー 4,300 1,331 26.9 -13.5%