中国の買い手が戻り「金」は上昇

 金相場は上昇。ドル高が一服したことや、底割れしなかったことで買い直しの動きが入っているといえる。

 中国の国慶節に伴う大型連休(10月1~8日)中に値を下げていたことから、休暇から買い手が戻ってきたことが上昇につながったとの指摘もある。

 さらにドルが下落したことに加え、北朝鮮やスペインを中心とした地政学リスクの高まりも相場を支援材料だったといえる。

 今回は1,270ドルでサポートされたといえることから、目先は1,300ドルを超えるかを確認する動きになりそうだ。1,300ドルを超えた場合には急伸し、再び高値を目指す可能性もある。逆に下値を下回った場合には、節目の1,250ドルあたりを試す動きを想定している。

 

非鉄相場は中国の動向に注目

 非鉄相場は堅調。LME(ロンドン金属取引所)在庫は亜鉛が急増したが、それ以外は減少した。

 大型連休が終了した中国。今月18日からは5年に1度の共産党大会が始まる。加えて13日には中国の貿易統計が発表される。これらの中国の動向への注目度はさらに高まるだろう。

 アルミが反発し、2,170ドルをつけている。2,135ドルのサポートを維持しており、上昇に向かいやすい。銅も小幅反発。高値圏を維持している。ニッケルが急伸。1万1,000ドルを回復する場面があった。これで再び上向き基調に戻したといえそうだ。

 亜鉛は小幅上昇。高値圏での動きの中、下げ渋っている。鉛は続落。高値からの調整が続いている。2,465ドルでサポートされるかを見ておきたい。

 一方、中国の9月のサービス部門PMI(購買担当者景気指数)が50.6となり、1年9カ月ぶりの低水準となった。新規事業の伸びが減速したもよう。8月は3カ月ぶりの高水準となる52.7を打った。製造業とサービス業を合わせた9月の総合PMIは51.4で、前月の52.4から低下。6月以来の低水準となった。

 中国の9月末時点の外貨準備高は前月比170億ドル増の3兆1,090億ドルと、8カ月連続で増加。規制強化や人民元高により資本流出が抑制されたことが影響した。8月は前月比105億ドル増だった。8カ月連続の増加は2014年6月以降で初めてとなり、水準自体も昨年10月以来となった。

 9月末時点の金準備は760億500万ドルで、8月末の777憶200万ドルから減少した。また、中国の大型連休期間中の小売り・飲食業の売上高は1兆5,000億元(2260億ドル)と、1日当たり平均の売上高は前年比10.3%増となった。昨年は10.7%増だった。

 

減産延長見込みから原油は反発

 原油は反発。OPEC(石油輸出国機構)が需給均衡の長期回復に向けて、減産延長に動く可能性があるとの認識が広がったことが材料視された。

 OPECのバーキンド事務局長は、「OPECと非加盟が協調減産合意を現行期限の来年3月以降も延長する方向で意見交換を進めている」と発言し、11月30日にウィーンで開催されるOPEC総会で、減産に参加する産油国が増加する可能性を明らかにしている。そして、OPEC加盟国と非加盟国が長期的な需給均衡を実現するため「特別な措置」が必要になる場合もあるとして、「石油需給が再均衡に向かっている明確な裏付けがある」と発言。そのうえで「世界の需要は力強く、今年後半は前半比日量200万バレル近い増加が見込まれている。来年の見通しも上方修正されている」と指摘しており、これらの発言も材料視されたと考えられる。

 一方、米国ではハリケーン「ネート」の影響で閉鎖していたメキシコ湾の石油生産プラットフォームが操業を再開。ネートは域内の原油生産の90%超を停止に追い込んでいたが、これらの生産再開の見込みは原油相場の上値抑制要因となっている。
いずれにしても、OPEC加盟国・非加盟国は原油相場の一段の押し上げのため、プライドを捨てた減産延長を実施すると見られる。