※本記事は2020年4月3日に初回公開したものです。情報を更新してお届けします。

 前回(前編:分割か一括どっちがいいの?)iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の積立金の受け取り方法について基本的な内容をお伝えしました。今回はそれを踏まえ、パターン別に有利な受け取り方法を考えてみたいと思います。

3人のケースでシミュレーション

 今回は、AさんBさんCさんの3人のケースで、iDeCoを一時金、年金、併給で受け取る場合の税額の違いをシミュレーションしてみたいと思います。

 いずれも男性で65歳。勤続年数30年で退職、iDeCoの加入期間は20年。また、説明の便宜上単身とします。

 さまざまな条件により金額は変わりますので、下記シミュレーションはあくまでも参考としてご覧ください。

Aさん
会社からの退職金1,000万円(一時金)
iDeCo 2,000万円
退職後の公的年金 年間200万円

Bさん
会社からの退職金 なし
iDeCo 1,000万円
退職後の公的年金 年間130万円

Cさん
会社からの退職金1,000万円(一時金)
iDeCo 2,000万円
退職後の公的年金 年間200万円
退職後に相続で取得した不動産の所得 年間500万円