優待名人・桐谷さんは優待銘柄を約1,000~1,100保有しています。その理由は、効率よく優待品をもらうこと(※1)と、分散投資効果(※2)を期待しているため。

 優待品で暮らす、桐谷さんのような優待生活を送るためには、どんな投資をすればいいか。桐谷さんの経験則から編み出した銘柄は、いつ買えばいいか。投資術を聞きました。

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桐谷さんの投資術

――まず投資の考え方について教えてください。

投資での失敗談を話す桐谷さん。それからは優待・分散投資で起死回生

桐谷 まず、投資資金と分散投資について考えてください。投資資金は余っているお金(生活には使わない余裕資金)だけ。余っているお金なんてないよ、という声が聞こえてきそうですが、家賃とか食費とか光熱費・通信費とか、毎月必ず必要になるお金で株を買うと、株価が値下がりしたときに払えなくなるでしょう?

 次に、資金を1銘柄に集中させずに、複数の銘柄に分散投資しましょう。保有株数は1銘柄あたり優待品がもらえる最小単位(単元株)が効率的。多くの銘柄の優待品は1単元(100株)でもらえます。分散投資をすると保有株の数だけ優待品がもらえることと、一つの会社に問題が起こってもなんとかなるというメリットがあります。

優待改善は株価上昇のチャンス!?

――優待銘柄を買いたいと思っている読者の方も多いのですが、桐谷さんが最近「いいね!」と思った優待銘柄はなんですか。 

桐谷 ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)ですね。100株以上で1,000円分のクオカード、1年以上の保有で3,000円分のクオカードです。飛行機リースが新型コロナにより大打撃なので、いまが買いどき。配当利回りも3%以上です。

――優待内容が改善されるとか改悪されるという情報は、どうやって探すのですか。

優待情報は毎日チェックしている、と桐谷さん

桐谷 日本取引所グループ(東京証券取引所などを運営)の「適時開示情報閲覧サービス」を夕方から夜にかけてチェックしています。

 株主優待の情報だけでなく、決算発表とか配当のお知らせとか「投資判断上重要な情報」が1日100~500本くらい掲載されているので、全部を見ることはできません。株主優待の情報だけが見たいのなら、ウェブサイトの検索窓に「優待」と入力して検索してください。