金はFOMC様子見で横ばい

 金相場は横ばい。2週間ぶりの安値をつけた前日からほとんど動かず。

 19日から2日間にわたるFOMC(連邦公開市場委員会)が開始され、米金融政策の引き締め見通しに関する手掛かりを得ようと、金市場は様子見ムードが強まっている。

 これまで金相場は調整が進んでいるが、節目の1,300ドルを割り込んでいない。したがって、FOMCの内容がタカ派的(金融引き締めに積極的)でなければ、再びドル安が進み、金相場は支えられることになるだろう。

 FOMCでは利上げ見送りと保有資産の圧縮が決定されるが、市場の関心は来年以降の利上げペースにある。その一方で、年内の利上げ確率が徐々に上がっており、FRB(連邦準備制度理事会)の対応に注目が集まることになる。

 ただし、基本的なドル安政策を放棄できるはずもなく、目先の市場のリアクションは別として、中長期的にはドル安基調が担保される中、金市場も堅調に推移すると考えるのが妥当であろう。

非鉄は堅調な動き

 非鉄相場はおおむね堅調。LME(ロンドン金属取引所)在庫はまちまちの動き。アルミ、銅、鉛は減少したが、ニッケルと亜鉛は増加した。

 アルミは続伸、2,100ドル台を明確に上回っており、再び高値更新を狙う動きにある。銅は6,450ドルで下げ止まった格好であり、徐々に上値を試す動きに移行するだろう。ニッケルも下げ渋っている。一時大きく下げたものの、大幅に戻しており、崩れてはいない。下値を固める動きに入るかどうか、確認することになるだろう。

 亜鉛は昨日の大幅反発から一転して横ばいで推移し、3,100ドルを維持。鉛は大幅続伸。直近高値を上抜けており、強さが目立ち始めている。

 非鉄相場全般に言えるが、最近の上昇に対する反動的な売りも一巡し、再び上方向に勢いがつくと考えられる。

原油は5カ月ぶりの高値から小幅下落

 原油は小幅下落。OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟国が、22日に現行の協調減産幅である日量180万バレルについて協議を行う前に、5カ月ぶり高値近辺から下げた格好である。

 WTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油はこの4日間、狭いレンジで推移しており、このレンジを抜けたほうに大きく動くことになりそうだ。短期的には買われすぎになっていて、調整の可能性が高いが、米国の石油在庫統計の内容次第では、再び上向く可能性はある。

 API(米石油協会)が発表した15日までの週の原油在庫は前週比140万バレル増で、市場予想の350万バレル増を下回った。原油受け渡し拠点のオクラホマ州クッシングの在庫は42万2,000バレル増加した。製油所の原油処理量は日量27万9,000バレル増。ガソリン在庫は510万バレル減、ディスティレート在庫は610万バレル減だった。原油輸入量は日量30万5,000バレル増の720万バレル。

 EIA(米エネルギー情報局)が本日発表する在庫統計でも同様の結果になれば、節目の50ドルを超えて、高値を更新する動きにつながる可能性は十分にあるだろう。逆に上抜けに失敗すると、ダブルトップ形成との判断となり、売りが優勢になることもあり得る。その際には、48.50ドルから47.75ドルで下げ止まるかを見極めることになるだろう。

 イラクのルアイビ石油相は、「現時点で追加減産を必要としていないが、必要であればOPEC内での合意を支持する」と表明。イラクの減産は日量26万バレル前後で、生産枠を上回っている。また、原油価格については「すべての人にとって55~60ドルになったほうが良い」という認識を示している。